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Channel: 【今週末はどこに行こう?】今週末行きたい 展覧会・イベント
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● 2016年 アート作品 BEST 5 ●

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1つ前の記事では個人的な「2016 展覧会 BEST5」を挙げましたが、”展覧会”ではなく”作品"として印象に残っているものも多いので、「2016 アート作品 BEST5」も挙げたいと思います!     (なお、過去の「アート作品 BEST5」はこんな感じでした↓↓↓    2015年: かってに選ぶ BEST作品 -2015。)   ******************   2016 アート作品 BEST5   ******************   1位:「border」/ Rhizomatiks Research×ELEVENPLAY
  2016年はVR元年と呼ばれ、PlayStationVRが発売されたり、MediaAmbitionTokyoの中でもヘッドマウントディスプレイを使ってパフォーマンスの中に入れるようなコンテンツがあったりと、これからどんな表現が広がるのかな?と想像していたところで、その想像を何段階も飛び越えてしまうようなパフォーマンスでした! VR(仮想現実)とAR(拡張現実)で次々と切り替って、どこまでが現実でどこからがCGなのかわからくなって頭が混乱するような体験、混乱から触覚と嗅覚で現実世界に引き戻される体験、目の前にあるものが”本物”かわからなくなる不安…さらに、自分が「鑑賞者」だと思っていたのが「パフォーマー」の一部になっているという「観ること」の感覚を揺さぶられるような体験など、これまでに体験した事のなかった感覚が次々とふりかかってくる、新しい体験でした。   2015年12月のスパイラルでのプレビューには仕事で行けなかったので思わず山口まで行ってしまいましたが、「体験できて良かった!!」と思えるパフォーマンスでした。     もちろん、ELEVENPLAYのダンスを目の前で鑑賞できるというのも信じられないような特別な体験でした!     (展覧会の感想:どこまでが現実? ー Rhizomatiks Research×ELEVENPLAY「border」を体験してきました!)     2位:「Value_Added #240950」/ 青崎伸孝

  「展覧会BEST5」でも書かせていただいた青崎伸孝さん。どの作品もこれまでの”常識”の感覚を揺さぶってくれるようなユニークな作品でしたが、とりわけ印象的だったのが「Value_Added #240950」という作品でした。 パッと見はボロボロの缶詰ですが、その缶詰を様々なスーパーで何度も”買い直し”するという作品ですが、バーコードで製品情報は管理されていてもその”個体”までは管理されていない、というシステムのスキをついていることにまず驚き、それから本来の商品価値は下がっていくのに、”その個体”にかけられた対価はどんどん膨れ上がっていくことや全く同じ個体なのに売られる場所によってその価値がころころと変わっていく…というのが、”工業製品”に対する価値観を揺さぶるような作品でした。     (展覧会の感想:青崎伸孝 | at the moment @statements)   この作品のほかにも、茨城県北芸術祭では「スマイリー・バッグ・ポートレート」を描いてもらう体験もしましたが、描いたポートレートそのものよりも、その場で話しながら絵を描いてもらう”過程”が作品のようであったのも印象的でした。( 海も、山も、芸術も!ぜんぶ楽しみたい茨城県北芸術祭 2016 ③ ー海編(南側)ー )         3位:ビルバーガー / Chim↑Pom

こちらも「展覧会BEST5」でも書かせていただいたChim↑Pomの作品。1階から4階までの床をスパッと抜いて、それぞれの空間の”日常”がサンドイッチになっているという、とても大掛かりで、なおかつ建物の”歴史”や”記憶”のようなものも閉じ込められた”重い”作品なのに「ビルバーガー」とめちゃくちゃに”軽くて”キャッチーなタイトル…というギャップのインパクトがものすごく強くて、一発でタイトルを覚えてしまう作品でした。(アーティスト名は覚えても、作品名は忘れてしまう事って結構多いんです…) ビルの4階から安全柵も注意書きもなく1階までスパッと床が抜かれているのは、仕事で求められる過剰な”安全性”や”おもてなし”の考え方と”自己責任”というものを考え直させられるようなものでした。また、このくり抜かれたビルの上のフロアでは何事もなく通常業務が行なわれているというのは滑稽に思えるけれど、もし自分の家や職場がそうなっていても実際は気づかないし、日常を送っている上で”見えていない部分”はいくらでもあるなぁ…という恐怖も感じる作品でした。     (展覧会の感想:ビルとともに崩壊する展覧会 chim↑pom 「また明日も観てくれるかな? 〜So see you again tomorrow, too? 〜」@歌舞伎町振興組合ビル)     4位:「帝国の教育制度」「爆撃の記録」 / 藤井光     (展覧会の感想:規制しているのはだれ? 「キセイノセイキ」@東京都現代美術館)   今年はじめて作品を拝見したアーティストさんですが、ほぼ同じ時期に行われた2つの戦争にまつわる作品がどちらも印象的でした。 特に印象的だったのは「六本木クロッシング」で展示されていた「帝国の教育制度」です。なんの説明もなく、戦争時代の日本のビデオを韓国の学生たちに見せてその様子を演技してもらうという作品で、はじめは「なぜそんな”誤解”を招くようなことを…」と思って見ていましたが、でも”真実”ってなんだろう?と考えると、戦争に限った話ではなく、”誰かが説明している内容”を誰もが納得する”真実”と言う事はできないんじゃないか…?と、1つの作品を見る中で何度も自問自答を繰り返させられるような作品でした。     (展覧会の感想:自分と社会との緩やかなつながりに気づく ー「六本木クロッシング2016」@森美術館。)     5位:「Echoes Infinity -永遠と一瞬」 / 大巻伸嗣

今年は大巻伸嗣さんの作品に触れられる機会が非常に多く、北千住では「くろい家」の展示(感想:移り変わる街なかで ゆったりと流れる時間を感じる ー大巻伸嗣「くろい家」@北千住)と「Memorial Rebirth」(感想:しゃぼん玉で風景が一変!「大巻伸嗣 Memorial Rebirth 千住 2016 青葉」。)のイベントがあったり、「あいちトリエンナーレ」では3点もの異なるタイプの作品を制作され、同時期に行われたアートフロントギャラリーでの個展では新しいシリーズが発表されたり、作品集が発売されたりもしました。 とりわけ印象的だったのは、あいちトリエンナーレの中での「Echoes Infinity -永遠と一瞬」です。白いフェルトの上に顔料で描かれた非常に繊細な作品ですが、会期後半にはその絵の上を歩けるようになるということで、とても儚い作品のように感じられもしましたが、一方で、その繊細な作品の細かい部分まで見ようと絵に近づけば絵がこわれていくし、自分が見たくて奥まで踏み入って行けばいくほど後から来た人はその風景が見られなくなる…と考えると、それはすごく強烈な体験でとても強い作品であるようにも思える作品でした。

(展覧会の感想:あいちトリエンナーレ2016に行ってきました 〜名古屋編〜) 
  その他にも、 まるでアーティストが作品をつくる時間をその場で共有できるような ■ 「旧展示室」/石田尚志

海も、山も、芸術も!ぜんぶ楽しみたい茨城県北芸術祭 2016 ② ー山編ー)   水がスクリーンになるだけではなく、自分自身が冷たい水に浸かりながら作品を見るという体験が新鮮だった ■ 「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」/ teamLab     (DMM.PLANETS Art by teamLab @お台場)   はじめは無関係に思えたオブジェクトが徐々にひとつの作品として繋がっていき、戦後をテーマにしていると思った作品が、現代にある違和感に繋がっていく様子が印象的だった ■ 「裏切りの海」/ 田村友一郎     (BODY/PLAY/POLITICS —カラダが語りだす、世界の隠された物語—)   一般人を看守役と囚人役に分けてその行動の変化を観察する「監獄実験」を現代に再現し、”看守役が囚人役に厳しく当たることに快楽を見出していく”のではなく、「看守役をきちんと全うしなくては」という責任感・正義感が非人道的な行為を誘発していくような恐ろしさを描き出した ■ 「繰り返し」/ アルトゥル・ジミェフスキ     (規制しているのはだれ? 「キセイノセイキ」@東京都現代美術館)   なども印象的な作品でした。       映像作品や政治や歴史のような要素が入った作品というのは、これまで個人的には避けがちだったのですが、今年はそういった作品で印象的な作品が多く出会えたように思えます。特に東京都現代美術館の「 MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」展は印象的な作品が多かったです。   今年も素晴らしい作品、新しく知るアーティストさんの作品にも多く出会うことができ、新しい視点・考え方を見せてもらうことができました。来年も素敵な作品に出会えますように!  

 

それでは、皆さま、よいお年を!

2016.12.31 PLAstica.


今週末行ける展覧会・イベント【1/7(土)〜1/13(金)】。

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(写真は、六本木ヒルズ・東京シティビューで開催中の「星空のイルミネーション」内の”3Dスカイウォーク”。
この他にもプラネタリウムクリエーター・大平貴之氏プロデュースの全方位型「空宙プラネタリウム byMEGASTAR」など、日中でも楽しめるイルミネーションです。)

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あけましておめでとうございます。
今年も、”週末に行ける展覧会情報”を中心に更新していこうと思います!
どうぞよろしくお願いします。 

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「今週末はどこへ行こうかな?」


年末年始のお休みを中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【1/7(土)〜1/13(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

(2017年1月6日(金)からスパイラルではじまる「GROOVISIONS 5×27」

※今週のトピック※

・グルーヴィジョンズの個展「GROOVISIONS 5×27」がスパイラルでスタート!大型ディスプレイによる新作やchappie(チャッピー)が登場するインスタレーションの展示が行われます。

「TWS-Emerging 2016 【第6期】」がスタート。今回は3名のアーティストによる絵画作品が展示されるようです。

「小川剛 ~虚像と実像、光~」を追記しました。

・NAKEDによる「TOKYO ART CITY by NAKED」「SWEETS by NAKED」はともに今週で終了です。

・三菱一号館美術館での「拝啓 ルノワール先生 ―梅原龍三郎に息づく師の教え」、原美術館での「篠山紀信個展「快楽の館」」、森美術館での「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」などの大型の展覧会も今週で終了です。


※今週で終了の展覧会一覧※  

TOKYO ART CITY by NAKED @渋谷ヒカリエ ホールB(渋谷)
ピクサー アドベンチャー 「もしも」から始まる、冒険の世界 @iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ(二子玉川)
発信//板橋//2016  江戸 − 現代 @板橋区立美術館(西高島平)
SWEETS by NAKED @表参道ヒルズ スペースO(表参道)
Unclear nuclear @URANO(天王洲アイル)
鷹野隆大「距離と時間」 @NADiff Gallery(恵比寿)
拝啓 ルノワール先生 ―梅原龍三郎に息づく師の教え @三菱一号館美術館(東京)
篠山紀信個展「快楽の館」 @原美術館(品川)
宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ @森美術館(六本木)
ピエール・ユイグ - アンティルド ホスト(Pierre Huyghe - Untilled Host) @エスパス ルイ・ヴィトン東京(表参道)


※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue)

・宇宙と芸術展 @森美術館

・デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 @21_21 DESIGN DIGHT(Artue)    ・世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(Artue)
・TOKYO ART CITY by NAKED @ヒカリエホール   ・エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)  

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【1/7(土)〜1/13(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

(2017年1月4日(水)から横浜美術館で始まった「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」

※今週のトピック※

・横浜美術館で「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」が始まります。コレクション展も合わせ、横浜美術館が写真の展示でいっぱいになるようです。

・河鍋暁斎記念美術館では、「新春開運 七福神と酉年の祝い」展がはじまります。お正月らしく七福神と、2017年の干支・酉を描いた作品が展示されるそうです。

・笠間日動美術館では、「昭和洋画のパイオニアたち-前田寛治と佐伯祐三を中心に-」がはじまります。

・群馬県立館林美術館では「深く澄んだ世界を求めて-清宮質文と版画の魅力」がはじまります。

・宇都宮美術館では「石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化」がはじまります。「大谷石」について、「地質・歴史(序章)」「産業・建築」「美術」の観点から探るユニークな展覧会です。

・岡本太郎美術館での「つくることは生きること 震災 《明日の神話》」、BankART STUDIO NYKでの「柳幸典『ワンダリング・ポジション』」は今週で終了です。


※今週で終了の展覧会一覧※  

「つくることは生きること 震災 《明日の神話》」展 @川崎市岡本太郎美術館
柳幸典『ワンダリング・ポジション』 @BankART STUDIO NYK(馬車道)


※開催中の展覧会の感想※

奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展 (Artue)

柳幸典 ワンダリング・ポジション(Artue)

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

今週末行ける展覧会・イベント【1/14(土)〜1/20(金)】。

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(写真は、スパイラルで開催中の「GROOVISIONS 5×27」の展示の一部。縦横比5:27の全長約13m にもなる大型ディスプレイで気持ちの良い動きの新作映像が公開されています!その他、スパイラルのいたるところにチャッピーがいたり、グルーヴィジョンズが運営するセレクトショップ「三三屋」、過去作品のアーカイブなどみどころ満載です!)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


年末年始のお休みを中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【1/14(土)〜1/20(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

(クリエイションギャラリーG8で開催されるグラフィックデザイナー・中村至男さんの初個展!「中村至男展」は1/13(金)から)

※今週のトピック※

・ICCでは「アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」」がはじまります。ライゾマティクスリサーチの新作も登場するそうです!

・クリエイションギャラリーG8では、「中村至男展」がはじまります。明和電機のグラフィックや単位展のメインビジュアルを手がけた中村至男さんの初の個展です。

・資生堂ギャラリーでは「吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線」がスタート。プリズムをつかった体験型の新作インスタレーションが発表されるそうです。

・パナソニック 汐留ミュージアムでは「マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―」がスタート。フランスからの初来日作品も出展されるそうです。

・ミヅマアートギャラリーでは天明屋尚「形質転換展」がはじまります。

・ガーディアン・ガーデンでは”実在しないもの”を描き、第14回グラフィック「1_WALL」のグランプリを受賞した関川航平さんの個展「figure / out」がはじまります。

・ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは、グラフィックデザイナーの仲條正義さんの個展「IN & OUT, あるいは飲&嘔吐」がはじまります。

「GROOVISIONS 5×27」「YOHJI YAMAMOTO / モード写真」「北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション―」などは今週で終了です。


※今週で終了の展覧会一覧※  

■ナラティブのナラティブ、アートのアート 不寛容な時代のわかりあえない私たちのために @CUBE (渋谷・ヒカリエ8階) 
■沼田学『築地魚河岸ブルース』 @新宿眼科画廊 スペースM(東新宿)
■GROOVISIONS 5×27 @スパイラルガーデン(表参道)
■永田哲也展 @MINA-TO(表参道・スパイラル1F)
■YOHJI YAMAMOTO / モード写真 @代官山ヒルサイドフォーラム(代官山)
■amanaプラチナプリント作品展『瞬間を、永遠に』 @IMA CONCEPT STORE(六本木)
■北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション― @すみだ北斎美術館(両国)

 

※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue)

・デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 @21_21 DESIGN DIGHT(Artue)  

・世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(Artue)   ・エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)  

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【1/14(土)〜1/20(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

(BankART Studio NYKで開催される「MEDIA PRACTICE 16-17 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 年次成果発表会」。1月14日[土]~15日[日] の2日間の開催です。)

※今週のトピック※

・1月15日(日)、立体造形と立体アニメーション専門のアーティストユニット・パンタグラフのガレージセールが開催されます。過去作品なども放出されるそうです!

・横浜のBankART Studio NYKでは「MEDIA PRACTICE 16-17 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 年次成果発表会」が開催されます。

・神奈川県立近代美術館 葉山館の「陽光礼讃 谷川晃一・宮迫千鶴展 コレクション展2:光、この場所で」DIC川村記念美術館の「レオナール・フジタとモデルたち」、アーツ前橋の「フードスケープ 私たちは食べものでできている」は今週で終了です。お気に入り詳細を見る

 

※今週で終了の展覧会一覧※  

■MEDIA PRACTICE 16-17 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 年次成果発表会 @BankART Studio NYK(馬車道) 
■陽光礼讃 谷川晃一・宮迫千鶴展 コレクション展2:光、この場所で @神奈川県立近代美術館 葉山館
■レオナール・フジタとモデルたち @DIC川村記念美術館(佐倉)
■フードスケープ 私たちは食べものでできている @アーツ前橋

 

※開催中の展覧会の感想※

奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展 (Artue)

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

今週末行ける展覧会・イベント【1/21(土)〜1/27(金)】。

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(写真は、資生堂ギャラリーで開催中の「吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線」。光にあふれた空間でした。盛況でしたのでぜひお早めに。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


年末年始のお休みを中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【1/21(土)〜1/27(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 


 

「国立新美術館 開館10周年記念ウィーク」@国立新美術館

※今週のトピック※

・1月20日(金)から、国立新美術館 開館10周年記念ウィークがスタート!エマニュエル・ムホーによるインスタレーション作品や石田尚志 映像インスタレーションなどが無料で楽しめます。1月21日(土)は、開催中の全ての展覧会観覧料が無料に。

・今週で新宿のコニカミノルタプラザが閉館になるそうです。現在は3つの公募展を開催中。

・国立博物館では「春日大社 千年の至宝」がはじまります。国宝・重要文化財も展示されるそうです。

・シルバニアファミリーのハウスをギャラリーに見立てたユニークな展覧会「シルバニアファミリー ビエンナーレ2017」がはじまります。眞島竜男さん、和田昌宏さんらも参加。

・ヒルサイドテラスでは「大宮エリー「tree, tree, tree」」がスタート。昨年十和田市現代美術館にて個展を開催した大宮エリーさんの最新作「十和田の冬」が初披露されるそうです。

淺井裕介さんの個展「この本に描く」を追記しました。

「イギリスからくり玩具展 ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在 @八王子市夢美術館」「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 @21_21 DESIGN SIGHT」「デトロイト美術館展 @上野の森美術館」などは今週で終了です!


※今週で終了の展覧会一覧※  

■大宮エリー「tree, tree, tree」—たった1週間の展覧会— 木々の神秘エネルギーを浴びる @ヒルサイドテラス(代官山)
■THE SENSE OF BEAUTY 日本が生んだ気品と美しさ(小松宏誠作品コラボレーション) @伊勢丹新宿本店(新宿)
■関川航平展「figure / out」 @ガーディアン・ガーデン(新橋)
■「繕う 漆繕い・焼継ぎ・鎹(かすがい)繕い」@松屋銀座7階・デザインギャラリー1953(銀座)
■startbahn presents 「富士山展β」@AWAJI Cafe & Gallery(淡路町) 
■小川剛 ~虚像と実像、光~  @東京国際フォーラム フォーラム・アート・ショップ内ギャラリー (有楽町)
■ハービー・山口『and STILLNESS―あの日のプラハ、ワルシャワ、ブダペスト……東ヨーロッパ1985−1996』 @Books and Modern(乃木坂)
■竹内スグル個展『再生』 @MITSUME(清澄白河)
■イギリスからくり玩具展 ポール・スプーナーとイギリスオートマタの現在 @八王子市夢美術館(八王子)
■デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 @21_21 DESIGN SIGHT(六本木)
■デトロイト美術館展 @上野の森美術館(上野) 


※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue)

・デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 @21_21 DESIGN DIGHT(Artue)  

・世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(Artue)   ・エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)  

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【1/21(土)〜1/27(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

片山真理『帰途』 @群馬県立近代美術館

※今週のトピック※

・群馬県立近代美術館では、2016年の六本木クロッシング2016展にも参加されていた片山真理さんの「片山真理『帰途』」がはじまります。故郷での展示となるそうです。

・とちぎ蔵の街美術館では「アートリンクとちぎ2016 線とかたちの大冒険」がはじまります。

・神奈川県民ホールギャラリーでの「5Rooms - 感覚を開く5つの個展」、高崎市美術館での「5つの部屋+I」は今週で終了です。

  

※今週で終了の展覧会一覧※  

■5Rooms - 感覚を開く5つの個展 @神奈川県民ホールギャラリー(日本大通り)
■5つの部屋+I(プラス アイ) @高崎市美術館

 

※開催中の展覧会の感想※

奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展 (Artue)

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

今週末行ける展覧会・イベント【1/28(土)〜2/3(金)】。

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(写真は、茨城県立近代美術館で開催中の「奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学<総合造形>展」エントランスにある川口洋一郎さんの「宇宙蟹/Cracco」。
山口勝弘さんや河口龍夫さんといった先生方の作品から、明和電機やヨシタケシンスケさんらの学生時代の作品まで!
1月29日(日)までです!!)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


2017年1月28日(土) 29日(日)の週末を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【1/28(土)〜2/3(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

(世界有数のデジタルアート集団「モーメントファクトリー」による日本初のエキシビションとなる「食神さまの不思議なレストラン」スーパー浮世絵「江戸の秘密」展と同時開催です!)

※今週のトピック※

・今週から港区各所で「シアターコモンズ」開催。高山明さんや藤井光さん、Chim↑Pomらによるレクチャーやワークショップが開催されます。

・茅場町の特設会場では”世界有数のデジタルアート集団「モーメントファクトリー」”による「見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展」と、「見る」のではなく「没入する」をコンセプトにした新しい浮世絵展「スーパー浮世絵「江戸の秘密」展」が同時開催されます。

・東京駅付近では、KITTE内のインターメディアテクで「現代美術実験展示『パースペクティヴ(1)』」や、東京ステーションギャラリーで「オープン・ウィーク ひらかれた美術の9日間」がはじまります。

久保ガエタン 「僕の体が僕の実験室です。あるいはそれを地球偶然管理局と呼ぶ。」石塚元太良『Demarcation』トランス/リアル - 非実体的美術の可能性 vol.6 文谷有佳里 を追記しました。

国立新美術館 開館10周年記念ウィーク総合開館20周年記念「TOPコレクション 東京・TOKYO」没後10年 ナムジュン・パイク展「2020年 笑っているのは誰?+?=??」などは今週で終了です。 


※今週で終了の展覧会一覧※  

■国立新美術館 開館10周年記念ウィーク @国立新美術館(六本木)
■渡辺 おさむ展 甘い記憶 @日本橋高島屋F6 ART GALLERY X(日本橋)
■沢渡朔「水辺」/野村佐紀子「0283」 @NEWoMan 1F NEWoMan lab.(新宿)
■LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #4 @IMA CONCEPT STORE(六本木)
■デザインムジカの買って、作って、遊ぶ展 @TASKO 武蔵小山ファクトリー(武蔵小山)
■ アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち @東京都写真美術館(恵比寿)
■総合開館20周年記念「TOPコレクション 東京・TOKYO」@東京都写真美術館(恵比寿)
■戦国時代展 -A Century of Dreams- -@江戸東京博物館(両国)
■星空のイルミネーション @六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木)
■総合開館20周年記念 東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13 @東京都写真美術館( 恵比寿)
■没後10年 ナムジュン・パイク展「2020年 笑っているのは誰?+?=??」 @ワタリウム美術館(外苑前)

 


※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue)

・デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 @21_21 DESIGN DIGHT(Artue)  

・世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(Artue)   ・エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)  

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【1/21(土)〜1/27(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

(神奈川県立近代美術館・葉山館での「コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫」。上田薫さんの最新作を含む約15点と、長谷川潔さん、草間彌生さんら50点の版画コレクション作品を通じて”反映”を考える展覧会となっているそうです。)

※今週のトピック※

・神奈川県立近代美術館<葉山館>では、「1950年代の日本美術―戦後の出発点」「コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫」という2つの展示が同時にはじまります。

・BankART Studio NYKでは「多摩美術大学 造形表現学部 造形学科 卒業制作展」が開催されています。1.28(土)までです。

・横浜市民ギャラリーあざみ野 では「あざみ野フォト・アニュアル 新井卓『Bright was the Morning―ある明るい朝に』」が始まります。

・埼玉県立近代美術館の「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」、市川市東山魁夷記念館の「東山魁夷「習作 東京十二景」―彌生会とその時代―」、茨城県近代美術館の「奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展」は今週で終了です。

  

※今週で終了の展覧会一覧※  

■ナイトポップ 多摩美術大学 造形表現学部 造形学科 卒業制作展 @BankART Studio NYK
■日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト @埼玉県立近代美術館
■東山魁夷「習作 東京十二景」―彌生会とその時代― @市川市東山魁夷記念館
■奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展 @茨城県近代美術館(水戸)

 

※開催中の展覧会の感想※

奇想天外! アートと教育の実験場 筑波大学〈総合造形〉展 (Artue)

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。

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<見て食べる体験型デジタルアート>食神(たべがみ)さまの不思議なレストラン に行ってきました!

「和食」をテーマにした”アート作品”と”レストラン”の共演、というちょっと変わったイベントです。


インスタレーション作品を担当するのはモントリオールを拠点に活動するデジタルアート集団”MOMENT FACTORY”。これまでに世界各国において映像、照明、建築、音響、特殊効果を駆使した体験型イベントを開催してきたとのこと。日本での展示は今回がはじめてなのだそうです。

さて、どんな空間が待っているのでしょうか…?

(会場はオフィス街にあるビルの中。小さな灯りが置かれた薄暗い階段を昇っていくと…)

まず初めの部屋「Valley 四季の谷」には、広くて美しい日本の四季の風景が広がります!

 

(美味しい食材が育まれるための日本の自然や旬といったものがテーマになっているそうです。)

広い会場に掲げられた提灯とメッシュのスクリーンで奥行きがあって、きらきらとした美しい空間になっています。


(メッシュを透過した映像もまた風景の一部になっているのが美しいです!)

会場奥の大きなスクリーンに映し出された提灯やキツネに触れると、灯りが灯ったり季節が変わったりと、インタラクティブになっているのも面白いです。

 

食材が育まれる”自然”に続いて、次は”調理”の部屋。こちらの部屋にある作品は「4Ways 煮・焼・蒸・揚」。
メッシュ状の7層のスクリーンに囲まれた部屋の中で、「焼く・煮る・揚げる・蒸す」といった4つの調理の様子が表現されています。

(写真だと分かりづらいのですが)多層のスクリーンに映し出された映像は奥行きがあって、近づくと空中に立体映像が浮かんでいるようで面白いです。

こちらもインタラクティブな作品で、スクリーンに近づくと自分の影がスクリーンに投影されたり、自分が動くことで調理の音が変化したり…

(「蒸し」の時には…自分の影から蒸気が上がったり!)

 

たくさんの灯籠が並ぶこちらの部屋「Sanctuary 和食の社」では、スクリーンに触れることで、「発酵」や「出汁」、「器」など、「和食」の要素について楽しく学ぶことができます。


最後の「Dialogue 米との対話」は、和食に欠かせない「米」がテーマということで、なんと巨大なお茶碗が!

この巨大なお茶碗に入ったお米(本物!)に触ると、米粒でできた山に映し出された等高線がリアルタイムに変化したり、谷の部分にお米が流れ込むような映像になったり…


”棚田”で育てられるお米や、お米を育てるために必要な”水の流れ”なども想起させたり、発酵の工程みたいなものを発想してしまったりもします。


そういえば、こんなに大量のお米に触れることなんてないので貴重な体験ですね(o_o) 

 


美しくて楽しい作品を楽しんだあとには美味しいご飯も待っています!
今回のイベントのチケットで、1人1つずつ「神様のおいなりさん」をいただくことができます。具沢山で美味しいです。


他にも、「出汁香る 稲庭うどん」や「実山椒をきかせた 親子出汁巻」なども購入することができたり、期間限定で「菊乃井」や「ジョエル・ロブション」監修の料理も出たりするそうです。

(カウンターには、使われている素材がすべて書かれているのもユニークですね。)


きらきらとした美しい映像に触れられるつつ、和食についても学べる楽しい展示でした。5月21日(日)までとゆったりとした会期で開催されています!


なお、同じビルで「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」も開催されています。こちらは次の記事で。

 

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■DATA■

■見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 @日本橋茅場町 特設会場



会期:2017 1.28(土)〜 5.21 (日)
時間:
平日 10:00〜21:00
金・土・祝前日 10:00〜23:00
日・祝日 10:0019:00
場所:日本橋茅場町「特設会場」
東京都中央区日本橋茅場町1−8−1 茅場町1丁目平和ビル
入場料:大人(高校生以上)¥1,800、子ども(3歳以上~中学生以下)¥800

世界有数のデジタルアート集団「モーメントファクトリー」による日本初のエキシビションです。日本人にとって馴染みの深い「和食」をテーマに、最先端の映像技術や特殊効果で、ミステリアスでファンタジックな和食の世界を表現。お客様はご自身の足で歩き、見て、聴き、触れるといった、インタラクティブな空間を楽しめます。

今週末行ける展覧会・イベント【2/4(土)〜2/10(金)】。

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(写真は、2月5日(日)で終了の「オープン・ウィーク ひらかれた美術の9日間 @東京ステーションギャラリー」の1展示室。イケムラレイコさんと小林孝亘さんの作品とともにベッドが置かれ、イケムラレイコさんの作品の少女と同じようにベッドに寝そべって鑑賞して良いそう。解説なども親しみやすいユニークな展覧会でした。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


2017年2月4日(土) 5日(日)の週末を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【2/4(土)〜2/10(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

(今週からはじまる「FLOWERS by NAKED 2017 —立春—」。昨年の展示はこんなかんじでした〜
「五感で花と映像の世界を楽しむ ー「FLOWERS BY NAKED」 に行ってきました。」

※今週のトピック※

・今週から森美術館で「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」がスタート。インドの現代アーティスト N・S・ハルシャの数十年間の仕事を網羅的に見せる大規模な個展になるようです。

「FLOWERS by NAKED 2017 —立春—」がスタート!昨年通算15万人の動員を達成したNAKEDの展覧会が”お花見”をテーマにバージョンアップするそうです。

・三菱一号館美術館では「オルセーのナビ派展:美の預言者たち」がはじまります。オルセー美術館が誇るコレクションから、油彩約60点・素描10点の合計約70点が集結します。

・SOBOでは、「0655/2355」のID映像やBRUTUSで「ヘンテコノミクス」などの連載も手がける菅俊一さんの個展「菅俊一 / 指向性の原理」がはじまります。

・Yumiko Chiba Associates viewing room Shinjukuでは、冨井大裕さんの帰国後初の個展「冨井大裕『像を結ぶ』」がはじまります。

・天王洲アイルで「ART STAND presents YAHAGI's SENSE展」がスタート。おぎやはぎの矢作さんがキュレーターを務め、アートシェアリングサービスART STANDの作品が展示される展覧会です。

・ワタリウム美術館では「contact Gonzo展『Physicatopia』」がスタート。新作映像やインスタレーションが発表されるそうです。

・東京ステーションギャラリーの「オープン・ウィーク ひらかれた美術の9日間」は今週で終了。最終日の2/5(日)には馬喰町バンドによるライヴも!

淺井裕介「この本に描く」も今週で終了です。最終日の2/5(日)には、ライヴペインティング&サイン会も!

「火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016」「天明屋尚「形質転換」展」「19th DOMANI・明日展」なども今週で終了です。 

 

※今週で終了の展覧会一覧※  

■シアターコモンズ @東京都港区各所
■オープン・ウィーク ひらかれた美術の9日間 @東京ステーションギャラリー(東京)
■イガル・オゼリ展『Erasing Photography』 @ヒルサイドフォーラム(代官山)
■トランス/リアル - 非実体的美術の可能性 vol.6 文谷有佳里 @gallery αM(馬喰町)
■梅佳代『梅佳代さんちの、「あのこ」の写真展 白い犬。』 @TOBICHI2(表参道)
■淺井裕介「この本に描く」 @NADiff Gallery(恵比寿)
■「火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016」@國學院大學博物館(代官山)
■「ゆるんだ遠近法」展 @gallery COEXIST-TOKYO(木場)
■天明屋尚「形質転換」展 @ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)
■TWS-Emerging 2016 【第6期】@トーキョーワンダーサイト渋谷(渋谷)
■未来を担う美術家たち 19th DOMANI・明日展 @国立新美術館(六本木)
■日本画の教科書 京都編 - 栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ -  @山種美術館(広尾)


※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue)

・デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 @21_21 DESIGN DIGHT(Artue)  

・世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(Artue)   ・エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)   ・オープン・ウィーク ひらかれた美術の9日間 @東京ステーションギャラリー(Artue)   ・小山泰介 Taisuke Koyama “Generated X” @G/P gallery (Artue)   ・淺井裕介「この本に描く」 @NADiff Gallery (Artue)   ・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」 @NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)  (Artue)   ・吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue)   ・中村至男展 @クリエイションギャラリーG8  (Artue)

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【1/21(土)〜1/27(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

(箱根の岡田美術館では伊藤若冲「孔雀鳳凰図」を再公開!)

※今週のトピック※

・今週から岡田美術館で伊藤若冲「孔雀鳳凰図」が再公開!開催中の「美術館で巡る 東海道五十三次の旅」展と合わせてどうぞ。

 

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

”心地よいデザイン”って? 菅俊一 / 指向性の原理 @SOBO

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    神保町のギャラリーSOBOで開催中の「菅俊一 / 指向性の原理」に行ってきました。   小さな線1本・点1つの位置が少し変わるだけで画面や空間に動きが生まれたり、伝えたい感覚が伝わりやすくなったり。ただ整然と並べることが「分かりやすく伝えるデザイン」ではないんだなぁということが感じられるとても面白い展覧会でした。       菅俊一さんは、Eテレの「0655/2355」のIDの映像や、BRUTUSで連載中の「ヘンテコノミクス」、2月17日から21_21 DESIGN SIGHTではじまる「アスリート展」のディレクターなどをつとめられる研究者・映像作家。今回の展示は、菅さんの初個展となるそうです。     会場には4つのディスプレイが置かれ、その中ではシンプルなモノクロの線と文字で構成された静止画が数十秒間間隔で切り替わっていきます。 音もなく、とてもすっきりとした会場です。   しばらくはよくわからないまま、画面に映し出された線を眺めていたのですが、「あ、これって…!」と気づいた瞬間に、画面や会場の白い空間にいろんなものが勝手に頭の中で補完されて”見えて”くるんです!   例えば「線のポテンシャル」という作品では、ただ”直方体”が並べてあるようにみえていた画面に1本の矢印を書き足すだけで”ピタゴラ装置”のようにみえてしまったり、長方形が”ランダム”に並んでいるようにみえていた画面に数本の線を足すことで”規則性”が見えてきたり…     (はじめのイラストに描いたこんなランダムな長方形の並びも、数本の線が加わるだけで全く違うものに見えてきてしまいます!)     今回のメインビジュアルのイラストが使われている「視線」という作品では、ディスプレイの中の”視線”と、その視線をすこしだけ強調するような小道具を置くことで、ただの”静止画の画面”だと思っていた作品が、自分を取り囲むような三次元的な作品に見えてきたりもします。     (今回のメインビジュアルにもなっているこの顔↑
ちょっとした工夫で”平面”のイラストが、空間を覆うインスタレーション作品のように見えてきます!)     「文章を読む」という作品も、ランダムに文字が配置されていると思っていたのが、その文字の”位置”と”意味”がつながると心地よく読めたり、文字の「配置」が「スピード」という別の概念に変化していったり…文字の並びが見てる人の”視線”に変換されていって面白かったです。     (「文章を読む」の中の作品のひとつ。ランダムなように見えて心地よく視線が誘導されていく、というのが驚きの作品でした。)     この展覧会は様々な線や図形で構成されていますが、その線の太さや位置が少し変わるだけで”動き”の印象が全く変わったり、実線が破線になるだけで不安な感じがしたり… 普段あまり強く気にかけることのない、図形の与えるちょっとした印象の違い(”気配”のようなもの?)が見えたのもとても面白かったです。
”心地よいデザイン”は、なんとなく見た目がオシャレということではなくて、こんな風に、ちょっとした配置や線の太さや形で、次の”動き”を誘導してくれるようなデザインなんだなぁということを感じられる展覧会でした。
2月18日(土)までと会期が短いのですが、とてもオススメの展示です。

********************   ■DATA■  

菅俊一 / 指向性の原理 @SOBO(神保町)




会期:2017.2.3(金)-2.18(土)
火-金 [11:00-19:00] / 土 [11:00-17:00]
日・祝・月休廊

菅俊一は、研究者・映像作家としてこれまで、映像や展示、文章をはじめとした様々な分野で人間の知覚能力に基づいた新しい表現の在り方を研究している。これまでにNHK Eテレ「2355/0655」ID映像やmodernfart.jpでの連載「AA’=BB’」など、私たちが感じる興味や期待という感覚を考察させてくれるような作品を通して、常に驚きを感じさせてくれている。
今回は「指向性の原理」と題してどのような表現を私たちへ伝えてくれるのだろうか。

 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。

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    「食神さまの不思議なレストラン」と同じ会場で、 スーパー浮世絵「江戸の秘密」展 @日本橋茅場町 特設会場 が開催されていました。   ”スーパー浮世絵” ってなんだ?!と、こちらにも入ってみました。(セット券だとお徳です!)

(「べらぼうにエモい」って、すごいキャッチコピー…)
会場ではプロジェクションとパネル、模型なども交えて江戸の街が再現されています!     この江戸の風景、様々な浮世絵のモチーフをコラージュして作られているんですね。もとになった作品もパネルで紹介されています。     (葛飾北斎に、歌川広重、国芳…と、著名な絵師の作品が会場内に取り入れられています。)   街歩きをガイドするような解説もながれ、なんだか観光地のようです。   ディスプレイには、浮世絵を通じて知る江戸のトリビア的な解説も。 「江戸は当時の世界で最上級の識字率だった!」とか「江戸の女性はお風呂の中でもお化粧をしていた!」など、へぇー!という知識がいっぱいです。       続いての部屋では、当時の華やかなファッションが紹介されていました。 幕府に派手な衣装を禁じられても、裏地で遊んだり、袖まくりをファッションに取り入れたり…と、こっそりオシャレを楽しんだりしていたというのにはびっくり!     厚底の履物が流行ったり、かと思えば裸足で歩くことが流行ったり…と、真逆のことが流行ったりするのも、現代と変わりませんね。     こんな大きなスクリーンでの展示も!迫力があります!!         様々な絵師の浮世絵が共演しています!     オバケや妖怪を扱ったコーナーもありました。         「幽霊=足がない」というのも、こんな浮世絵からはじまっていたのだそうです!「そっちの方が売れた」というのに驚きましたが、よく考えたら「死んだら足がなくなる」なんて、最初に思いついたのは斬新ですよね!     ほかにも、江戸の歌舞伎の会場をイメージした空間や、    
(役者絵も大判で展示されています!)   浮世絵の作り方がわかるような展示もありました。     (こんなにたくさんの版が必要なんですね!労力のかかる作業ですね…>_<)     ”アート”というよりも”歴史博物館”的な雰囲気も強かったですが、華やかな色や細かい柄などを、明るい画面で拡大して楽しめる!というのは面白かったです。     (暗いところで見るイメージの強い「浮世絵」が、明るい画面で大きく見られるのは嬉しいですね。)     美術館でじっくりと作品を見るのとはまたちがった、こんな楽しみ方もあるんだなぁとい面白い展示でした。   こちらも5月21日まで開催されています!   ************************     ■DATA■   スーパー浮世絵「江戸の秘密」展 @日本橋茅場町 特設会場      

会期:2017 1.28(土)〜 5.21 (日)

時間:平日 10:00〜21:00
金・土・祝前日 10:00〜23:00
日・祝日 10:0019:00

場所:日本橋茅場町「特設会場」
東京都中央区日本橋茅場町1−8−1 茅場町1丁目平和ビル

入場料:大人(高校生以上)¥1,600、子ども(3歳以上~中学生以下)¥1,000

「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」は、従来の額に入った絵を眺めるような浮世絵展ではありません。世界に誇る絵師が描いた浮世絵、約2万点を高精細デジタルデータ化。その中から選りすぐりの作品たちを最新の映像技術で動かし、巨大化させ、立体空間として表現しました。「見る」のではなく「没入する」をコンセプトに、浮世絵本来が持つエンターテイメント性や、メディアとしての面白さを再び蘇らせようとする新しいデジタルアート展です。

 

今週末行ける展覧会・イベント【2/11(土)〜2/17(金)】。

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(写真は、クリエイションギャラリーG8で開催中の「中村至男展」の明和電機の広告デザインのコーナー。シンプルな色と形で構成されながら、とてもユーモラスで可愛らしく印象的な作品群を堪能できる素敵な展覧会でした!2.16(木)までなのでぜひ。
会場近くの銀座メゾンエルメスのショーウィンドウも、展覧会と連動して中村至男さんデザインの「エルメスのある部屋」になっています。併せてどうぞ!(こちらは3.16(木)までです))

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


2017年2月11日(土) 12日(日)の週末を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【2/11(土)〜2/17(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

(今週からはじまる「MEDIA AMBITION TOKYO 2017」!Rhizomatiks Architecture, WOW, 落合陽一, Takramらのメディアアーティストの作品展示やパフォーマンス、トークイベントが開催されます!)

※今週のトピック※

・今週からメディアアートのショーケース「MEDIA AMBITION TOKYO 2017」がスタート!都内各所を舞台に最先端のアートや映像、音楽、パフォーマンス、トークショー等が集結します!

・清澄白河では「MOTサテライト 2017春 往来往来」がはじまります!休館中の東京都現代美術館にかわり、まちなかのスペースで展示がおこなわれます。

・世田谷美術館では「花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼」がスタート。暮しの手帖社の全面的な協力のもと、花森安治が遺した多数の稀少資料・約750点が集結するそうです。

・アーツ千代田3331内のnap galleryでは「タムラサトル「バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン」」がはじまります。代表作[接点] [マシーン]につづく新しいシリーズが発表されるそうです!

・パークホテル東京ではホテル型アートフェア「ART in PARK HOTEL TOKYO」が開催されます。客室をギャラリーに仕立て、現代美術作品が展示、 販売されます。

中村至男展マリメッコ展瑛九展などは今週で終了です!

「It's a Sony展 Part1 」も今週で終了です。3月末までのPart2ののち、ソニービルの解体がはじまります。

 

※今週で終了の展覧会一覧※  

■ART in PARK HOTEL TOKYO 2017 @パークホテル東京(汐留)
■多摩美術大学造形表現学部造形学科 卒業制作展『最後の夜のアート展 - ナイトポップ - 』@多摩美術大学 上野毛キャンパス(上野毛)
■ART STAND presents YAHAGI's SENSE展 @T-Art Gallery(天王洲アイル)
■佐藤麻優子展「ようかいよくまみれ」』 @ガーディアン・ガーデン(銀座) 
■「味のカタチ」展 @ときのもり(白金台)
■中村至男展 @クリエイションギャラリーG8(新橋)
■マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル @Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)
■47 accessories 2 -47都道府県のアクセサリー展- @d47 MUSEUM(渋谷、ヒカリエ8階) 
■Robotic Art in Ginza - ものづくりロボットと創るアートの世界 @METoA Ginza(銀座・東急プラザ銀座内)
■東村アキコ原画展 @明治大学 米沢嘉博記念図書館(御茶ノ水) 
■瑛九1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす @国立近代美術館(竹橋)
■It's a Sony展 Part1 @ソニービル(銀座)

 

※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue)

・世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(Artue)   ・エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)   ・小山泰介 Taisuke Koyama “Generated X” @G/P gallery (Artue)   ・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」 @NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)  (Artue)   ・吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue)   ・中村至男展 @クリエイションギャラリーG8  (Artue)   ・見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。   ・べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。   ・”心地よいデザイン”って? 菅俊一 / 指向性の原理 @SOBO

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【2/11(土)〜2/17(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

(岡本太郎美術館で開催中の「第20回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展。今年の大賞は山本直樹さんのインスタレーション《Miss Ileのみた風景》。砂糖と光、センサー、音を使ったインスタレーション作品なのだそうです。)


※今週のトピック※

・横浜で「TPAM - 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017」がはじまります。

・横浜市民ギャラリーでは、写真家・畠山直哉さんのドキュメンタリー映画『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』の上映会+トークイベントが開催されます。

・原爆の図丸木美術館で「美しければ美しいほど The more beautiful it becomes」がはじまります。上映時間が決まっているので、時間をチェックしてからお出かけください。

・川崎市岡本太郎美術館で開催中の「第20回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」を追記しました。

・アーツ前橋で開催中の「前橋の美術2017 ~多様な美との対話~」、高崎市美術館で開催中の「生誕100年 木村忠太展 光に抱かれ、光を抱いて。」を追記しました。

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

今週末行ける展覧会・イベント【2/18(土)〜2/24(金)】。

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(写真は、水戸芸術館現代アートギャラリーで開催中の「石川直樹 この星の光の地図を写す」のなかの、石川直樹さんの道具や装備を紹介するコーナー。写真家・石川直樹さんのこれまでの壮大なプロジェクトの数々を美しい写真で知ることができる展覧会です。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


2017年2月18日(土) 19日(日)の週末を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【2/18(土)〜2/24(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

(21_21 DESIGN SIGHTではじまる「アスリート展」。)

※今週のトピック※

・今週から21_21 DESIGN SIGHTで「アスリート展」がスタート!為末大さん、緒方壽人さん、菅俊一さんの3名のディレクターによる展覧会です!

・無人島プロダクションでは、Chim↑Pom展『The other side』がはじまります。「ボーダー」をテーマに、メキシコとアメリカの国境で行ったプロジェクトについて展示されるそうです。

・東京ステーションギャラリーでは、「パロディ、二重の声―日本の1970年代前後左右」がスタート。「パロディ」をテーマにしたユニークな作品が集結しそうです。

・アーツ千代田3331では「Socially Engaged Art 社会を動かすアートの新潮流」展 がはじまります。日本におけるSEAの特性や可能性を探る日本初の展覧会となるそうです。

「第9回恵比寿映像祭 マルチプルな未来」を追記しました。

「菅俊一 / 指向性の原理」「シルバニアファミリー ビエンナーレ2017」「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」は今週で終了です!

 

※今週で終了の展覧会一覧※  

■The Reading―三田村光土里 尾角典子 @AL(恵比寿) 
■菅俊一 / 指向性の原理 @SOBO(神保町)
■森山大道展『記録33号』 @六本木ヒルズA/Dギャラリー(六本木)
■シルバニアファミリー ビエンナーレ2017 @XYZ collective(巣鴨)
■クインテットIII―五つ星の作家たち @東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(新宿)
■世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(上野)

 

※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue)

・世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜 @国立科学博物館(Artue)   ・エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)   ・小山泰介 Taisuke Koyama “Generated X” @G/P gallery (Artue)   ・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」 @NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)  (Artue)   ・吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue)   ・見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。   ・べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。   ・”心地よいデザイン”って? 菅俊一 / 指向性の原理 @SOBO


○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【2/18(土)〜2/24(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

(埼玉県立近代美術館で開催中の「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」。)

※今週のトピック※

・今週は幕張メッセで「ワンダーフェスティバル2017」開催。プロ、アマチュアを問わず、自分たちが腕によりをかけて製作したキットを持ち寄って展示・販売できるイベントです。

・埼玉県立近代美術館の「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」を追記しました。

「TPAM - 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017」は今週で終了です。

 

※今週で終了の展覧会一覧※ 

■ワンダーフェスティバル2017 @幕張メッセ 国際展示場 1~8ホール
■ TPAM - 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2017


 

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

石川直樹 この星の光の地図を写す @水戸芸術館 現代美術ギャラリー。

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水戸芸術館 現代アートギャラリーで開催中の
 石川直樹 この星の光の地図を写す
にいってきました。

各地を旅して写真を撮影する、石川直樹さんの初の大規模個展となるそうです。

これまでの石川さんのプロジェクトを一挙に振り返るような展示になっていますが、そのプロジェクトひとつひとつのスケールの大きさに驚きます!例えば、北極点から南極点までをスキー・自転車・カヤック・徒歩などの人力で踏破する『Pole to Pole』から、そのまま南極に残って南極大陸最高峰のヴィンソン・マシフに登頂したり。23歳のときには七大陸最高峰登頂世界最年少記録を更新したりもされています。

(ハンドアウトも、石川さんの足跡がわかるような地図になっています。
歪みの少ない表記方法の”オーサグラフ”の地図なので、見慣れた世界地図で思い描いていた距離や面積と少しイメージが違ってきます。)


それほど壮大なプロジェクトでありながら、その写真からは苦労ではなく、ただ淡々と美しい自然やその土地の人々の様子が映し出されています。例えば、登頂の難しさでは世界最高峰のエベレストを上回るとも言われる『K2』への登頂の写真に映し出されているのは、雪の中から岩石がのぞく広大な土地、真っ白な雪に埋もれた美しい山並みなど、美しい自然の風景が冷静に映し出されています。

(『Pole to Pole』)

 

(『K2 』)

このプロジェクトは、雪崩の頻発によって撤退となってしまったそうですが、映像に映し出されるのは、青空を背景に山頂付近で行きが次々と崩れ落ちる風景です。人間ドラマや、困難の克服にクローズアップするようなドキュメンタリー番組を見慣れていると、その淡白さに少し戸惑うような感覚もありました。

 

「日常を誇張したような写真は撮りたくない」

「標準レンズしか使わないので、機械に頼るズームもしない。寄りたいなら、自分が近づいてみる。何か理由があって近寄れないなら、その距離が写真にそのまま写ってきます。」

写真家・石川直樹が語る「ヒマラヤの山」と「福島の中高生」への驚き(文春オンライン)

 

実際の作品を見ると、石川さんのこんな言葉がすとんと腑に落ちてきます。


今回の展覧会では他にも多数のプロジェクトの写真が展示されていて、そのひとつひとつから文化の多様さと、共通するものに気付かされます。

例えば、アメリカがすっぽりと収まるほどの広範囲に散逸した島々のようでありながら、緩やかな文化のつながりを持つ、ポリネシア地域に浮かぶ島々を撮影した『CORONA』。

世界各地の先史時代の壁画群を訪ねた『NEW DIMENSION』では、地質や植物、そこに住む人々の文化も全く違うのに、洞窟に「絵を描く」という文化がそれぞれに発展したのはなぜだろう?なぜひとは絵を描くようになったんだろう?と、想いを巡らせてしまいます。

 

わたしたちの身近な富士山をうつしだしたシリーズ『Mt.Fuji』も。


富士山のような「八」の字なっていますが、その麓には地元の方々のお祭りなどの風景が、そして、山頂付近には人を寄せ付けないような雄大な自然の風景が展示されていました。


各地を旅しながら、わたしたちの考える”辺境”という感覚を問い直すようなテキストも印象的でした。

(石川直樹さんの著書から引用された言葉も展示されています。)


最後には、石川さんとともに旅を続けてきた道具や、思い出の品々も展示された『石川直樹の部屋』もあります。

(こちらは、熱気球で太平洋を横断しようとして海に落ちたときのゴンドラに残っていたものだそうです。)

(これまでの写真集や書籍も閲覧できるようになっていました。)


まずは、見たことのない美しい風景に圧倒され、わくわくしながら次の作品をたどって行く展示でした。それから、一生行くことができないような遠い土地にも、日本の国の中にも、自分が”普通”だと思っているのとは全く違う風景や習慣があって、それは”特殊”ではないということを、写真とテキストの双方から感じられる展覧会でした。

展覧会は2017年2月26日[日]までです。

 

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なお、今は水戸芸術館ちかくの偕楽園では「梅まつり」もはじまっています。こちらも合わせてどうぞ。

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■DATA■

石川直樹 この星の光の地図を写す @水戸芸術館 現代美術ギャラリー

会期:2016年12月17日(土)~2017年2月26日(日)
時間:9:30~18:00
休館日:月曜(1月9日は開館)、12月26日~1月3日、1月10日
料金:800円
22歳で南極点から北極点までを踏破し、23歳で世界最高峰のエベレストに登頂した写真家・石川直樹。自然や都市を旅しながら、文化人類学の観点を取り入れた独自のスタイルで写真作品を制作している。

横浜美術館が”写真美術館”に?! 横浜美術館コレクション展 2016年度第3期 @横浜美術館

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■ 横浜美術館が写真一色に?!

横浜美術館で開催中の
篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN
コレクション展2016年度第3期
に行ってきました。

(1892年と1903年の『カメラ・ワーク』)

篠山紀信展はもちろん、今回はコレクション展も写真展!横浜美術館が写真一色になっています!!「全館写真展示」は横浜美術館でも初の試みなのだそうです。

今回は横浜美術館の約4,200点の写真コレクションから約400点の作品が出展されています。 横浜は日本における写真発祥の地のひとつでもあり、横浜美術館では写真のコレクションに力をいれているんですね。

 

■近代の写真の流れを知る展覧会 

コレクション展は、
日本国内の昭和の写真に焦点をあてた
「Ⅰ 昭和の肖像 ―写真でたどる「昭和」の人と歴史 」
二つの対戦の前後の西洋の写真に焦点を当てた
「Ⅱ “マシン・エイジ”の視覚革命 ―両大戦間の写真と映像 」
の2つにわかれています。

 

「Ⅰ 昭和の肖像 ―写真でたどる「昭和」の人と歴史 」では、昭和の有名人のポートレートや、戦前・前後の街並みなどが並びます。

(「加賀まりこ」/ 秋山 庄太郎 (1965 ))

前後の焼け野原となった銀座を定点撮影した作品や、原爆の遺留品の写真など、歴史的な意味ももつような写真も並びます。

(土門 拳 撮影「ガールズ・アンド・グライダーズ」『NIPPON』 第14号 (復刻版))

こちらの展示室では、”見たままの風景”を切り取ったような写真が多かったのですが、続く円形の展示室では、1960年代の中平卓馬さんのアレ・ブレ・ボケの風景写真や、荒木経惟さんの写真のネガなど、目にうつる風景や人物とは少し違った雰囲気の写真が並びます。

(「無題」 / 中平 卓馬)

(「写狂人日記 '91 1518-8-99」 / 荒木 経惟 (1992))

展示のはじめに原節子さんのポートレートが何点かありましたが、ここには原節子さんに扮した森村泰昌さんの写真など、「写真」といっても現実とは少し違った、現実と空想の世界の狭間のような作品がならびます。この展示室は第1章と第2章のテーマをつなぐような雰囲気も感じさせました。

(「セルフポートレート(女優)ハラ・セツコとしての私」 / 森村 泰昌 (1996)) 

 

 

続いて、普段は日本画が展示されている展示室からはじまるのは、もうひとつのテーマ
Ⅱ “マシン・エイジ”の視覚革命 ―両大戦間の写真と映像。

「マシンエイジ」とは、両大戦間;1920年代から30年代の間にアメリカにおいて、機械を新時代の象徴として称揚していた時期や当時の時代精神を指す言葉で、この時代に写真と映像はおおきな進化を遂げるそうです。

入り口には、マン・レイによるデュシャンの肖像と、とデュシャン唯一の映像作品「アネミック・シネマ」、立体作品「回転半球」などがならびます。

(右から「ローズ・セラヴィ(マルセル・デュシャン)」/ マン・レイ (1921)、 「アネミック・シネマ」 / マルセル・デュシャン(1926)、 「回転半球」/ マン・レイ(1925))

マン・レイによる作品が多くならびますが、その中でも特に塩や胡椒の粒、丸や釘などをフィルムに直接置いて撮影されたカットも含む映画「理性への回帰」は映像と写真、絵画の境界が曖昧になるような作品で印象的でした。

(「理性への回帰」/ マン・レイ (1923))

こちらの展示室には、マン・レイによって撮影された、シュルレアリスト、ダダイストたちの肖像とともに、その作品も展示されています。

(左から 「マックス・エルンスト」/ マン・レイ(1935), 「白鳥はとてもおだやか・・・」 / マックス・エルンスト(1920), 「少女が見た湖の夢」 / マックス・エルンスト(1940) )

続いて、ロトチェンコらロシア構成主義の作品もならびます。

(左から 「ギア」(1929), 「ダイバー」(1934), 「階段」(1929), 「「ディナモ」スポーツ・クラブ」(1935), 「トランペットを吹く先発工兵」(1930)  すべてアレクサンドル・ロトチェンコ)


”見たままの風景をうつす”写真とは違った、ありえない取り合わせや、現実にはない風景、カメラを通じてのみ浮き上がってくる風景がならびました。こちらは「写真だからこそできる表現」が並ぶ、ユニークな展示空間でした。

(「ムラッティの行進!」 / オスカー・フィッシンガー (1934)
ユニークなコマ撮りの作品も。これも現実にはない”写真だからこそできる”表現ですね。)

 

■”写真美術館”とは一味違う魅力も!

最後に、横浜美術館で写真展を行う魅力のひとつが、写真以外とのコレクションとのコラボです。例えば、ブランクーシのアトリエの写真の前に、希望の鳥が置かれていたり、エルンストの肖像写真とともに、エルンストの絵画・コラージュが展示されていたり…

(「アトリエのブランクーシ、パリ」/ エドワード・スタイケン (1927) )

 

(「空間の鳥」 / コンスタンティン・ブランクーシ (1926) )


さりげなく置かれているので、気づかずに通り過ぎてしまったりもしそうですが、そんなところもユニークな展示でした。

 

横浜美術館では、現在、企画展として篠山紀信展も開催されています。こちらは、有名人のおおきなポートレートが壁一面に展示されていて華やかでした。

どちらの展示も 2月28日(火)までとのこり会期短いですが、どちらも見応えがあってオススメです!

ぜひ、お時間と体力に(?)ゆとりを持ってお出かけください。

 

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■DATA■

横浜美術館コレクション展 2016年度第3期

会期:2017年1月4日(水)~2月28日(火)
時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで)
*2017年2月23日(木)は16時まで
*2017年2月24日(金)は20時30分まで
休館日:木曜日 
*ただし、2017年1月5日、2月23日を除く
観覧料:一般 500円、大学・高校生 300(240)円、中学生 100円、小学生以下 無料

 

今週末行ける展覧会・イベント【2/25(土)〜3/3(金)】。

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(写真は六本木ヒルズ・東京シティビューをメイン会場に開催中の「MEDIA AMBITION TOKYO 2017」のなかの落合陽一さんの「Levitrope」。東京の街並みをバックに、球体が空を写しこみながら回転・浮遊しつづける神秘的な作品でした。見る日の天気や時間帯によって雰囲気が大きく変わって見えそうな作品なので、何度行っても楽しめそうです。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


2017年2月25日(土) 26日(日)の週末を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【2/25(土)〜3/3(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

(国立新美術館ではじまった「草間彌生 わが永遠の魂」。)

※今週のトピック※

今週は今年の話題になりそうな大きな展覧会がはじまります!

・国立新美術館では「草間彌生 わが永遠の魂」がスタート!初期から現在に至る作品が展示され、大規模なインスタレーション作品も展開されているようです!

・Bunkamuraザ・ミュージアムでは「これぞ曉齋!」がはじまります。2015年の三菱一号館美術館での展覧会も大人気だった河鍋暁斎。圧倒的な画力とユーモアのあふれた絵画に注目です。

銀座周辺では今週からはじまる展覧会が多数。

・ソニービルでは「It's a Sony展」Part-2がスタート。ソニービル取り壊し前の最後の展覧会です。

・クリエイションギャラリーG8ではミントデザインズの展覧会がはじまります。

・ガーディアン・ガーデンでは、グラフィック界の次世代を担う若手を発掘する「1_WALL」展がスタート。

・一方、銀座周辺で今週で終了の展覧会も多数あります。「青木美歌展」「カール ラガーフェルド写真展」「曖昧な関係」展」など。



・TASKO 武蔵小山ファクトリーでは「溶接やろうぜ!」がスタート。”「実際どうやってやるの?」という技術を、「見て、聞いて、実際にやってみる」”というユニークな企画です。

 

※今週で終了の展覧会一覧※  

■「FLOWER MIRROR」東京展示 @大丸東京店 1階八重洲側 メインウィンドウ内
■第9回恵比寿映像祭 マルチプルな未来 @東京都写真美術館 ほか 
■omnis「EVOLVING」展 イメージの解体 リアリティへの挑戦 @ヒカリエ8F CUBE 1, 2, 3(渋谷)
■TENGAI 3.0 @hpgrp GALLERY TOKYO(表参道)
■杉野信也作品展『re-vision, photographs by Shin Sugino』 @IMA CONCEPT STORE(六本木)
■和田礼治郎 / アリエル・シュレジンガー @SCAI THE BATHHOUSE(谷中)
■ねこ休み展 冬 2017 @TODAYS GALLERY STUDIO(浅草橋)
■青木美歌「あなたに続く森」The Forest That Leads To You @ポーラ ミュージアム アネックス(銀座)
■カール ラガーフェルド写真展「太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」 @シャネル・ネクサス・ホール(銀座)
■Malformed Objects − 無数の異なる身体のためのブリコラージュ @山本現代(天王洲アイル)
■狩野哲郎『a tree as a city』 @ユカ・ツルノ・ギャラリー(天王洲アイル)
■小山泰介個展『Generated X』 @ G/P gallery(恵比寿)
■「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)
■「WASHI 紙のみぞ知る用と美」展 @LIXILギャラリー(京橋)


※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue) 

エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)
「曖昧な関係」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム(銀座)(Artue)   ・小山泰介 Taisuke Koyama “Generated X” @G/P gallery (Artue)   ・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」 @NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)  (Artue)   ・吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue)   ・見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。   ・べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【2/25(土)〜3/3(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

(横浜美術館の「コレクション展 2016年度 第3期」。今週まで、横浜美術館は全館写真展示中です!)

※今週のトピック※

今週は横浜が写真一色に?!

今週は横浜で写真関連の大規模展示会「CP+」がおこなわれます。
会場のパシフィコ横浜近くの横浜美術館の「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」「横浜美術館コレクション展」、横浜市民ギャラリーあざみ野の「あざみ野フォト・アニュアル 新井卓『Bright was the Morning―ある明るい朝に』」は今週までなので、ぜひあわせてどうぞ!


・水戸芸術館の「石川直樹 この星の光の地図を写す」は今週で終了です!

・アーツ前橋の「前橋の美術2017 ~多様な美との対話~」も今週で終了です。 


※今週で終了の展覧会一覧※ 

■CP+2017 @パシフィコ横浜、BankART Studio NYK
■あざみ野フォト・アニュアル 新井卓『Bright was the Morning―ある明るい朝に』@横浜市民ギャラリーあざみ野 (あざみ野)
■「クリオネリウム」 @横浜・八景島シーパラダイス
■篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN @横浜美術館(みなとみらい)
■楽園のナイトアクアリウム @八景島シーパラダイス(八景島)
■ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ—境界線への視線 @ポーラ美術館
■ 「新春開運 七福神と酉年の祝い」展 @河鍋暁斎記念美術館
■石川直樹 この星の光の地図を写す @水戸芸術館 現代美術ギャラリー
■前橋の美術2017 ~多様な美との対話~ @アーツ前橋

 

※開催中の展覧会の感想※   ・石川直樹 この星の光の地図を写す @水戸芸術館 現代美術ギャラリー   ・ 横浜美術館が”写真美術館”に?! 横浜美術館コレクション展 2016年度第3期 @横浜美術館

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

長谷川愛 第二受胎告知 @ART & SCIENCE GALLERY LAB AXIOM

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Media Ambition Tokyo 2017のサテライト会場のひとつ、六本木のART & SCIENCE GALLERY LAB AXIOMで開催中の

「長谷川愛 第二受胎告知」

 

”子どもを産むこと”をテーマにした展示ですが、あまりにも強い衝撃と共感の両方を備えた展示でした。

 

この展示は2つの作品から構成されています。

1つは、複数人の親の遺伝子を継ぐこどもをつくることで、夫婦ではなく複数人で子どもを”シェア”する「shared baby」。

 

そしてもうひとつは、世界的な人口過剰のなかで、”これ以上人間を増やすのではなく、人間の食生活のために絶滅の危機にある種(例えばサメ、マグロ、イルカ等)を代理出産することを提案”する「I Wanna Deliver A Dolphin」。

「I Wanna Deliver A Dolphin」の連作のなかで、とりわけ印象的だったのは、”人間の子ども”を産むべきかどうかを問う「ジレンマチャート」。

 産む・産まないに関わらず出産について考える葛藤がチャート化されているものですが、ここに挙がっている葛藤がとてもリアル。(でありながらなかなか他人に話しづらいことでもあったり…)

このチャートの中のゴールとして「動物の子どもを産む」という選択肢が増えることで、ゴールは今までの”常識”だけに設定しなくても良いのかもしれない、という考え方を持たせてくれるのが驚きでした。

 

そして作品は「動物の子どもを産む」という”コンセプト”で完結していませんでした。

科学的・法的にどうやったら実現可能性があるか?ということが考えられていたり、イルカのロボットをつかった”出産シーン”の映像もとても美しいものだったり、と、いうところで、作品がより”強い”ものになっているように感じました。


昨年の「六本木クロッシング」や「メディア芸術祭」で「(不)可能な子供、01:朝子とモリガの場合」が取り上げられていた長谷川愛さんですが、こちらの作品は2011-2013年で制作されたもののようで驚きました。

2/25(土)までの展示ですが、とてもお勧めの展覧会です。

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■DATA

Ai Hasegawa Second Annunciation
長谷川愛 第二受胎告知



会期:2017 01.28-02.25
会場:ART & SCIENCE GALLERY LAB AXIOM(六本木)
時間:13:00-19:00
休廊:日、月、祝日


「メディア・アート」って何だ? ーMEDIA AMBITION TOKYO 2017  @東京シティビューほか

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東京シティビューで開催中の「MediaAmbitionTokyo2017」に行ってきました。

「かつて、東京は技術と芸術の都だった。」
「東京が置き去りになる前にアートで東京を変えよう。」

というショッキングなキャッチコピーに衝撃を受けたこのイベントも今年で5回目!「最先端のテクノロジーカルチャーを実験的なアプローチで都市実装するリアルショーケース」では、今年もさまざまな切り口の作品が展示されていました。

 

まずは昨年末の東京駅でのプロジェクションも手がけたWOWの「TOKYO LIGHT ODYSSEY : future by LEXUS」。半ドーム状のスクリーンに映し出された映像は、身近な風景がモチーフになりつつも、スクリーンの真ん中に立つと没入感・浮遊感がすごい!自分が空を飛んでいるような気分になります。

(「TOKYO LIGHT ODYSSEY : future by LEXUS」 / WOW)

そして今年のMATは、このような映像作品以外にもバラエティ豊かなメディアを使った作品が並びました。


生き物をテーマに扱った作品を多く発表されているAKI INOMATAさんの作品「Think Evolution #1 : Kiku-ishi(Ammonite)」で、今回主役となっているのはタコとアンモナイト!
6,600万年前に恐竜とともに絶滅したアンモナイトは、タコやイカの近縁だと言われているそうです。

(「Think Evolution #1 : Kiku-ishi(Ammonite)」 / AKI INOMATA )

CTスキャンしたアンモナイトの化石のデータから樹脂で透明な殻を製作し、これとタコを出会わせる映像作品が展示されていました。出会うことがないはずの2つの生き物が技術によって出会う、というのは、なんだか不思議な感じもします。タコって少し気持ち悪いイメージもありましたが、スケルトンの殻と光が透けるような乳白色のタコは、新しく美しい生物のようにも見えてきました。

 

生き物を扱った作品では、岩崎 里玖さんの「silk print」も印象的でした。
”蚕を3dプリンターとして考えた”というこちらの作品、「蚕をでっぱりのない平面上に置くと、繭を作らずに糸を吐き続ける」そうで、紡糸の工程を省いて一気に蚕から布に変えてしまうという方法と、出来上がった”絹の不織布”(?!)の美しさの両方に驚かされました。

(「silk print」 / 岩崎 里玖 )


今回のメイン会場、東京シティビューにハマっていたのは落合陽一さんの「Levitrope」。ステージの上で回転しながら浮遊する金属球。
昨年の「Tokyo Design Week」でも展示されていた作品ですが、作品のはるか下にある東京の街並みやステージ・球体に映り込む空などが作品と一体となって、全く別の作品のようでした。”装置”でありながら、まわりの風景を取り込む”インスタレーション”のような作品になっているように感じました。

(「Levitrope」 / 落合陽一)

同じく落合陽一さんの「コロイドディスプレイ」もまわりの風景を取り込んでしまう作品ですね。

(「コロイドディスプレイ」 / 落合陽一)


そして、アナログながら面白かったのが寺田鵬弘さんの「寺田の展示」。
例えば、”目覚ましを止めてくれる機械”や、”時間になったら勝手に紅茶を入れて休憩時間にしてくれる機械”、”定時になったら電気がつかえなくなるコンセント”など、仕事の効率で考えたら完全に”無駄”でナンセンスな機械だけど、でも、”こうだったらいいのになぁ”で考えるとちょっと嬉しい機械が並んでいました。

(「寺田の展示」 / 寺田鵬弘)


”私はこの国は忙しすぎると思います。” ”これ以上社会を優先させる必要はないのです。” というステートメントは、”強烈な” ”衝撃的な”メッセージではないかもしれないけれど、日常の生活を少し止まって考えさせてくれるように感じられました。

 

 


ほかにも、昨年の六本木アートナイトでも話題だった後藤 映則さんの「toki- series」や、油井 俊哉さん・油井 俊哉さん・橋田 朋子さんらによる「floatio」など”動き”のある作品や、絵画と彫刻の中間のような松枝 悠希さんの「Today’s happy colors!」のようなユニークな作品が並びます。

(「floatio」 / 油井 俊哉・油井 俊哉・橋田 朋子)

(「Today’s happy colors!」 / 松枝 悠希)


過去のMEDIA AMBITION TOKYOでは、日中だと明るくてディスプレイが見づらいなぁ…と思うこともあったのですが、今回は映像以外の作品も多く、昼も夜もそれぞれに違った作品の魅力を感じられそうです。

会場によって異なりますが、東京シティビューでの展示は3/12(日)までです。


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■DATA■

MEDIA AMBITION TOKYO 2017

会期:2017/2/11(土)~3/12(日)
※開催期間は会場によって異なります。


今年で5回目を迎えるMEDIA AMBITION TOKYO [MAT] は、最先端のテクノロジーカルチャーを実験的なアプローチで都市実装するリアルショーケースです。六本木を中心に、渋谷、原宿、銀座、飯田橋、御茶の水、水道橋、お台場、代官山等、都内各所を舞台に最先端のアートや映像、音楽、パフォーマンス、トークショー等が集結します。

参加アーティスト:Rhizomatiks Architecture, WOW, 落合陽一, Takram(松田聖大+伊東実+牛込陽介),AKI INOMATA,松枝悠希,寺田鵬弘,脇田玲&小室哲也, 油井俊哉+横田智大+橋田朋子,後藤映則, 佐々木遊太, 水口哲也,ダヴィッド・ルテリエ,ノガミカツキ(DIGITAL CHOC 2017 コラボレーションアーティスト)

今週末行ける展覧会・イベント【3/4(土)〜3/10(金)】。

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(写真は六本木の21_21DESIGN SIGHTで開催中の「アスリート展」の中の「脅威の部屋」。
陸上の世界記録のすごさを体感できる展示です。体験型展示も多数で楽しめる展覧会です。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」


2017年3月4日(土) 5日(日)の週末を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。


○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【3/4(土)〜3/10(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701 

 

宮島達男「LIFE (complex system)」 @SCAI THE BATHHOUSE(日暮里)

※今週のトピック※

・学生さん必見!今週から「学生無料ウィーク」
3月1日(水)から15日(水)までの2週間、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館 、東京ステーションギャラリーの4館で学生なら無料で美術館に入館できるそうです。

・3月11日から3日間、東日本大震災をきっかけに消灯されている宮島達男さんの「Counter Void」の再点灯イベント『Relight Days』が開催されます。
また、SCAI THE BATHHOUSEでは今週から宮島達男さんの個展「LIFE (complex system)」もはじまります。

・六本木のART & SCIENCE gallery lab AXIOMではメディアアーティスト・落合陽一さんの個展「映像と物質」が開催されます。すぐ近くの六本木ヒルズで開催中のMedia Ambition Tokyoでも作品が展示されていますのであわせてどうぞ!

・代官山のSTALOGY LABORATORY TOKYOでは本城直季「TOKYO / KYOTO 1/2」展がスタート。ポラロイドカメラで撮りおろした新作も数点展示されるそうです。

・武蔵小山では、「明和電機ワンフェス報告会&処分市」開催!製品開発のプロトタイプから、材料の端材、買ったはいいが使わない工具などが販売されます。
近くで開催中の「つくれ!ムサコvol.6 TASKOプレゼンツ「溶接やろうぜ!」」では、当日ワークショップも開催。あわせてどうぞ!

・新宿伊勢丹本館 5階=アートギャラリーでは、SUICAのペンギンの坂崎千春さんの個展「ペンギン百態Ⅱ」がはじまります。
同じく新宿のレッドフォトギャラリーでは、公園遊具を幻想的に撮影される木藤富士夫さんの個展「Fujio Kito 公園遊具3」も開催されています。

・女子美術大学の選抜展「JOSHIBISION 2016 "アタシの明日"」、武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学 、日本大学芸術学部の「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」は今週で終了です。

 

※今週で終了の展覧会一覧※  

■坂崎千春展 ペンギン百態Ⅱ @新宿伊勢丹本館 5階=アートギャラリー(新宿)
■木藤富士夫 Fujio Kito 公園遊具3 @レッドフォトギャラリー(新宿)
■JOSHIBISION 2016 "アタシの明日" @東京都美術館 LB階 第1・第2展示室(上野)
■平成28年度 第40回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展 @国立新美術館(六本木)
■つくれ!ムサコvol.6 TASKOプレゼンツ「溶接やろうぜ!」 @TASKO 武蔵小山ファクトリー(武蔵小山)
■万代洋輔 “A Certain Collector B” Launch Exhibition @POST(恵比寿)
■「Socially Engaged Art 社会を動かすアートの新潮流」展  @アーツ千代田3331(末広町)
■松江泰治『東京軍艦島』@ taimatz(馬喰町)
■浮世絵に魅せられた外国人絵師たち〜ニキ・ド・サンファールから N.S.ハルシャまで〜 @アダチ伝統木版画技術保存財団 常設展示場(下落合)
■サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物」 @サンシャイン水族館(池袋)
■久保ガエタン 「僕の体が僕の実験室です。あるいはそれを地球偶然管理局と呼ぶ。」 @児玉画廊 | 天王洲(天王洲アイル)
■TeNQ×ウルトラセブン企画展 ウルトラアイからみた宇宙 @TeNQ(水道橋)
■舘鼻則孝 呪力の美学 @岡本太郎記念館(表参道)

  

※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue) 

エマージェンシーズ! 030 市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」(Artue)   ・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」 @NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)  (Artue)   ・吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue)   ・見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。   ・べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。   ・ 「メディア・アート」って何だ? ーMEDIA AMBITION TOKYO 2017  @東京シティビューほか


○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【3/4(土)〜3/10(金)】(東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701 

 

(岡本太郎美術館で開催の「第20回岡本太郎現代芸術賞展特別イベント URA TARO SHOW!! 劇団★死期が美術館をジャック!?」

※今週のトピック※

・「第20回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」を開催中の川崎の岡本太郎美術館で、岡田裕子さん率いる劇団★死期のイベント「URA TARO SHOW!!」がスタート!音声ガイドジャックやガイドツアーなどが開催されます!

・平塚市美術館 では「東京都現代美術館コレクション 近代日本画名品展」がスタート。長期休館中の東京都現代美術館の所蔵作品の中から近代から現代に至る日本画の名品が展示されます。

・栃木県立博物館の「アニマルパラダイス -美術のなかの動物たち-」を追記しました。

・宇都宮美術館の「石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化」は今週で終了です。

 

※今週で終了の展覧会一覧※ 

■石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化 @宇都宮美術館 

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

「アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの『ポエティクス/ストラクチャー』」@ICC

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新宿のICCで開催中の アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの『ポエティクス/ストラクチャー』 に行ってきました。       昨年のオリンピック閉会式のパフォーマンス演出でも話題となったRhizomatiks Researchと、Rhizomatiks設立の役20年前からドイツで活動するART+COMの展覧会です。 どちらも、テクノロジーとアート・エンターテイメントの領域を組み合わせ、研究開発も行いながらチームで活動するユニットです。         今回の展示では、それぞれ1つずつの大掛かりなインスタレーション作品と、過去の作品の映像が展示されています。どちらのアーティストの作品も”鏡”と”光の三原色”で作品を構成しているという点で共通している一方で、表現方法の違いで、全く違った方向の魅力が醸し出される展示でした。     (光の加法混色。今回の展覧会はどちらも”光の三原色”を主役にした作品です。)     ART+COMの「RGB|CMYK Kinetic」は2015年発表の作品。     赤・緑・青の3つの光源の光が空間を動き回る5つのミラーによって反射され、影のなかに反射された赤・緑・青の3色、3色が混ざった白色光のなかには、反射された色を差し引いたシアン・マゼンタ・イエローの光が浮かび上がります。 5つのミラーは、そのミラーを吊るしている糸を巻き上げることで平面内を動き回っているのですが、その動きはとても滑らかで、5つのミラーが連動して動くことで、まるでダンスを踊っているようにも見えてきました。     ディスプレイではART+COMの過去のキネティック・アート作品を見ることができますが、それも、金属球や金属片のようなシンプルな構造体が、そのものは1軸か2軸の単純な動きをしていながら、それを連動して動かすことで、3次元を自在に動き回っているかのような、現実感のないCGを見ているような作品になっていました。     (第12回 文化庁メディア芸術際 アート部門にノミネートされていた「inetic Sculpture — The Shapes of Things to Come, 2008, BMW Museum, Munich, Germany」/ ART+COM  「文化庁メディア芸術祭20周年企画展―変える力」HPより)       そしてもうひとつの作品は、Rhizomatiks Researchの「distortion」。 じつは、展示開始直後の週にICCに伺った際には、まだ作品タイトルもついておらず、”動き”もついていませんでしたが、今回訪れた際には作品が大きく変わっていました!(今回の展示は、1枚のチケットで会期中に1回再入場ができます。)     ART+COMと同様に、はじめは床に光の三原色とその混ざった色が投影されていますが、こちらの作品の光源はプロジェクター1つのみ。ひとつの光源だけで、床面に直接投影された像とそれが鏡に映り込んだ虚像、鏡に反射した光が床に結ぶ像が重なり合って見えて、いくつもの光源によって作り出されているような奥行きのある作品になり、さらに、鏡が動き回ることで光のつくる像は複雑さを増していきます。     プロジェクターから投影される分割された図形と色が鏡に反射して合体したり、それがまた解体されて、抽象絵画のように再構築されていったり… 目の前に見えている色や形は、プロジェクターから投影されている形そのものなのか、鏡に反射した光と混ざり合ってできているものなのか、だんだん混乱してきます。     光の交わり方が複雑で迷子になりそうなところで、ステージ隅のディスプレイにある、「プロジェクターの投影している映像」を見ると、実際に映し出されている像はとてもシンプルで、そこでまたはっとします。 「border」のときもそうでしたが、没入と現実をいったりきたりして、頭の中を揺さぶられるような作品でした。       同じ要素を使いながらもART+COMの作品は”キネティック"の面白さ、ライゾマティクスリサーチの作品は”絵画”や ”パフォーマンス"を観るような、全く違う面白さが生み出されていて印象的な展覧会でした。   2017年3月20日までです。     *********************   ■アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」     会期:2017年1月14日(土)—3月20日(月・祝) 会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]  ギャラリーA 時間:午前11時—午後6時 *金曜日,土曜日は開館時間延長 午前11時—午後8時 休館日:月曜日,保守点検日(2/12) 入場料:一般・大学生 500円/高校生以下無料 ドイツのデザインチーム「ART+COM」と日本のクリエイティブ集団「ライゾマティクス」によるコラボレーション展です。長いキャリアを持つART+COMはいわばライゾマティクスのひとつの目標ともなったアーティストであり、本展では、 「 Rhizomatiks Research ライゾマティクス・リサーチ」が参加し、それぞれの近作を中心に展示する予定です。    

”死について考えること=生きることを考えること” ー市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」 @ICC

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人間は必ず死ぬけど、もし、自分より先に自分の大切な人が死んだらどうなってしまうんだろう?そして、自分が先に死んだら残された人はどうなってしまうんだろう?

そんな、普段なら考えるのが嫌になってやめてしまいそうなテーマについて考えさせられる展示が開催されています。

「エマージェンシーズ! 030
市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」」

 

先日ご紹介した「アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」と同時にICCで開催されています。


市原えつこさんといえば、”大根を撫でると艶かしく喘ぐ”「セクハラ・インターフェース」や、”Pepperの胸部タブレットに「おっぱい」を搭載し、指でタッチすると声や動きで反応する”「ペッパイちゃん」など、メディアアートの中に”性”をテーマとして入れた作品の印象が強かったのですが、今回の展示のテーマは”性”ではなく”生”。死ぬことから生きることを考えるような作品でした。

(「セクハラ・インターフェース」/ 市原えつこ 作品紹介ページより)

 


今回の作品、「デジタルシャーマン・プロジェクト」は、”科学技術の発展を遂げた現代向けにデザインされた、あたらしい弔いの形”を提案するもので、死後49日間だけPepperに故人の人格・3Dプリントした顔・口癖・しぐさを憑依させた作品です。”四十九日”の間、”死”と”生”の中間のような期間をつくってくれるようです。

(ICCで同時開催中の「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」に展示中の「The Mirror」の作者であり、過去の作品の技術協力も行っている藤井直敬さんを”憑依”させたコピーロボット。)

以前にこの作品をTV初めて見たときには、”残された人”のための作品だと思っていたのですが、展示を見ていると、いつ死ぬか分からない”自分自身の死”について考えさせられる作品であるように思えてきました。

Designing death | Etsuko Ichihara | TEDxUTokyo

Pepperに故人の人格を憑依させるのは、もともとはSNSなどの発言をもとに故人の”話し方”を再構築するという構想だったそうで、もしそれが実現したら、”SNSのなかの自分のコピーロボット”ができてしまうなんて、面白い技術だなぁと思ったのですが、一方で、今のように本人が言葉を吹き込む方法の持つ意味も大きいように感じました。

音声を吹き込むためには、”死んだ自分”、”残された人”の両方を想像しなければいけなくて、重すぎて普段であれば考えるのが嫌になってしまうようなことを一生懸命に考えることが大きな意味を持つように感じられました。

「死について考えること=生きることを考えること」

市原さんのそんな言葉が印象的な展示でした。


ちなみに、このコピーロボットでコピーされたいテスターさんも公募しているようです。自分の顔・声・仕草で、他者とコミュニケートする”コピーロボット”。そんなロボットが自分の目の前に現れたら、親近感を感じるのか、それとも嫌悪感を感じるのか…そんなことも気になってしまいます。

 

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■DATA 

市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」

会期:2016年12月20日(火)─2017年3月12日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
時間:午前11時─午後6時
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合翌日)、年末年始(12/29─1/4)、保守点検日(2/12)
入場無料

「デジタル・シャーマニズム」では,市原えつこによる,日本の民間信仰とテクノロジーを融合させることをテーマに,「デジタルシャーマン・プロジェクト」および「都市のナマハゲ - NAMAHAGE in Tokyo(ISIDイノラボとの共同プロジェクト)」のふたつのプロジェクトを紹介します.

"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT

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21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「アスリート展」にいってきました。
スポーツに興味がなく「アスリートとデザイン?」と、展示を見るまではピンとこなかったのですが、そんな私でも楽しめる展示でした!

(”競技用のハードルってこんなに高いの?!というところからまず驚き。)


■人間離れした身体能力を体感!

まず、とにかく否応なく驚かされるのが「驚異の部屋」(アニメーション:高橋啓治郎(プログラマー)、人体造形:菊地絢女(アーティスト))!

陸上の世界記録保持者の記録を、実物大の模型とプロジェクションで再現しています。テレビでオリンピックなどの記録を聞いてもイマイチピンと来ませんが、自分の真横で、高跳びの高さや幅跳びの距離、100m走やマラソンの速さなどを体感すると、その人間離れした記録にとにかく圧倒されます。

(「驚異の部屋」/ アニメーション:高橋啓治郎(プログラマー)、人体造形:菊地絢女(アーティスト))

映像はモーションキャプチャを用いてつくられているため、距離や速さだけでなく動きもリアル。ハードル走はハードルの2Mほど手前から踏み切っていたり、走っているときと飛んでいるときの重心があまり変わっていなかったり…なんてことも、こうやって見て初めて気づかされます。

 

「報道写真の視点」(アダム・プリティ(ゲッティイメージズ))や「Human Body Study by Howard Schatz」ハワード・シャッツ(フォトグラファー)の写真作品では、報道写真家の撮影したアスリートの写真が展示されていますが、アスリート特有の体つきや競技中の一瞬の美しい身体の動きが切り取られ、こちらも人間離れした身体に見えてきます。

(「Human Body Study by Howard Schatz」 / ハワード・シャッツ(フォトグラファー)
え?!これ、どんな状態?!と、思わず二度見してしまいました…) 

こんな”アスリート”の身体や記録はどうやって作られるのでしょう?

 

■どうやったらそんな記録が生まれるの?

第二展示室では、そんな記録を生み出す秘密を紐解いていっていました。

まず、面白かったのが「Analogy Learning」(稲本伸司(映像作家)/構成:菅 俊一)。”どうやってその動きを実現するのか?”という方法を、「アナロジー=例え」を用いて説明しています。例えば短距離走なら「地面を熱したフライパンの上だと思って走る」、フィギュアスケートのジャンプであれば「ぬいぐるみを抱くようにジャンプする」など、言葉では伝えづらい動きをさまざまな例えを使って説明しています。

(「Analogy Learning」 / 稲本伸司(映像作家)構成:菅 俊一)

同じように”動きを言葉で伝える”方法として「オノマトペトレーニング」(岡本憲昭(映像作家、音楽家))もユニークでした。例えば、泳ぐときの動きを「ザッザッ」「スーッ」というように、それぞれのアスリートが”オノマトペ”で音を吹き込んだ映像です。同じように見える動きでも、それぞれの選手が違った感覚で動いている様子が伺えます。

 

ゲームを通じてプレイヤーが”プレッシャー”に対して受ける影響に気づく「タイムプレッシャー」(imaginative inc.(デジタル・クリエイティブ・エージェンシー))や、試合中のアスリートの視点と自分の視点の違いを比較する「アスリートの眼」(星野泰宏(プログラマー))などは、身体能力以外の”アスリートに必要な力”が体感できます。

(「タイムプレッシャー」 / imaginative inc.(デジタル・クリエイティブ・エージェンシー)
自分がどれだけプレッシャーに影響を受けてしまうのかが可視化される作品です。)


そして、素晴らしい記録を作り出しているのが身体能力だけではないことに気付けるのは「身体拡張のギア」。シューズやウェア、グローブやラケットなど、アスリート個人に合わせて道具に工夫が施されていることを知ることができます。

(「身体拡張のギア」 / 株式会社アシックス、アメア スポーツ ジャパン株式会社、株式会社オーエックスエンジニアリング、株式会社ゴールドウイン、株式会社Xiborg、日進医療器株式会社、ブリヂストンサイクル株式会社、ミズノ株式会社、山本光学株式会社)


道具とともに技術者、開発者へのインタビュー映像も展示されています。このような道具の開発で肝となるのは「選手の要望をいかに数値化するか」ということですが、その評価したい対象が、プロの選手にしか気づけない、ひょっとしたら開発する人の身体にはそもそも備わっていない感覚かもしれない…と考えると、その要望を言葉から抽出していくことが困難な世界だということに気づきます。

もしかすると、こんなときにも先ほどの「Analogy Learning」や「オノマトペトレーニング」のような”伝え方”が役に立つのかもしれないですね。

 

■体験展示も多数!

この「アスリート展」は、体験型展示が多いのも特徴的でした。
先に挙げた「タイムプレッシャー」や「アスリートの眼」などのゲームのような作品のほか、「身体コントロール」((グレーディング・タイミング・スペーシング)」時里 充(アーティスト)、劉 功眞(LIUKOBO))では、アスリートがどのように「力の調整」「タイミング」「空間や距離の把握」をコントロールしているのか、ということを、実際に自身の身体を通して体験することができます。

(「身体 コントロール」(グレーディング・タイミング・スペーシング) / 時里 充(アーティスト)、劉 功眞(LIUKOBO))

示された荷重や距離を実際に引っ張ってみる展示ですが、この作品で面白かったのは、ディスプレイの中のアナログスケールがあまりにも気持ちよく動きに追従して動くんです!「一体どうなってるの?!」と驚きましたが、計測に実際のアナログスケールを使って、そのスケール部分を撮影してリアルタイムでディスプレイに映し出しているのだそうです。種明かしを聞けばその単純な方法に納得ですが、見せ方でこんなに面白くなるんだなぁと感じることができるユニークな作品でした。

(自分の動きにディスプレイが追従するのがとにかく気持ち良い!!ぜひ体験してみてください。)

 

”アスリート”と”デザイン”なんて、関係があると思えませんでしたが、素晴らしい記録を生み出す裏に「動き」や「コミュニケーション」のデザイン”の要素が含まれていたり、見せ方次第で興味のなかったスポーツも魅力的に見えてくることに気づくことができる、面白い展示でした。


「アスリート展」
は 6月4日(日)までです。

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■DATA

アスリート展



会期:2017年2月17日(金)〜6月4日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
休館日:火曜日(5月2日は特別開館)
開館時間:10:00〜19:00(入場 18:30まで)
入場料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
本展では、アスリートの躍動する身体を映像や写真で紹介するほか、体感型の展示を通して、身体や心理をコントロールする知覚、戦術における情報解析の先端技術、そして身体拡張を支えるスポーツギアなど、アスリートをかたちづくる様々な側面をデザインの視点から紐解いていきます。

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