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Channel: 【今週末はどこに行こう?】今週末行きたい 展覧会・イベント
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今週末行ける展覧会・イベント【3/11(土)〜3/17(金)】。

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(写真は国立新美術館での「草間彌生展「わが永遠の魂」」。屋外には巨大なかぼちゃが展示されています!
国立新美術館では今週から「ミュシャ展」もはじまり、盛り上がりそうです。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

2017年3月11日(土) 12日(日)の週末を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【3/11(土)〜3/17(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

(ラフォーレミュージアム原宿ではじまる「Calculated Imagination IAMASが発信するメディアアート展」。クワクボリョウタさん、三原聡一郎さん、菅野創さん、山城大督さんらの作品が展示されます。)

※今週のトピック※

・今週から岡本太郎記念館で「TARO賞20年 20人の鬼子たち」がスタート!TARO賞にゆかりのある山口晃さんや大岩オスカールさんらの展示が行われます。

・原宿ではMedia Ambition Tokyoの一環としてクワクボリョウタさん、真鍋大度さん、長谷川愛さんらを輩出するIAMASによる「Calculated Imagination IAMASが発信するメディアアート展」がはじまります。3月16日(木)までなのでお早めに!
また、Media Ambition Tokyoは3月12日(日)までです。

It's a Sony展 Part2も開催中のSONYビルではOpen Reel Ensembleのメンバーの監修による「エレクトリカル アンサンブル -ソニーを奏でる、みんなで奏でる-」がスタート。ソニーの製品が視覚的にも楽しい音響器材へと変貌します。

天王洲アイルのTERRADA Art Complexに、3/11日から2つの新ギャラリーがオープン!「SCAI THE BATHHOUSE」が新たなコンセプトでオープンする「SCAI PARK」と、小山登美夫ギャラリーで長きにわたりディレクターを務めてきた金近幸作が独立し運営する「KOSAKU KANECHIKA」が入居します。
同ビルでは篠原有司男展や田村友一郎展などもはじまります。

・話題の「ミュシャ展」もはじまりました。

「赤石隆明 Takaaki Akaishi “Waste Park”」を追記しました。

・オペラシティの、ICCでの「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」「市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」」、オペラシティアートギャラリーでの「「画と機」山本耀司&朝倉優佳」は今週までです!


※今週で終了の展覧会一覧※

■Calculated Imagination IAMASが発信するメディアアート展 @ラフォーレミュージアム原宿(原宿)
■本城直季「TOKYO / KYOTO 1/2」展 @STALOGY LABORATORY TOKYO内(代官山)
■飯島モトハル コレクション展『綺麗なドレス』 @ TAV GALLERY(阿佐ヶ谷)
■第16回グラフィック「1_WALL」展 @ガーディアン・ガーデン(銀座)
■稲福孝信 / Listening Test @SOBO(神保町)
■都美セレクション 新鋭美術家 2017 @東京都美術館(上野)
■MEDIA AMBITION TOKYO  @六本木ヒルズほか
■タムラサトル「バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン」 @nap gallery(末広町)
■冨井大裕『像を結ぶ』 @Yumiko Chiba Associates viewing room Shinjuku(初台・都庁前)
■春日大社 千年の至宝 @東京国立博物館(上野)
■市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」 @ICC(初台)
■「画と機」山本耀司&朝倉優佳 @東京オペラシティ アートギャラリー(初台)
■オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス @ICC(初台・オペラシティ内)

 

※開催中の展覧会の感想※

・「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」 展 @ICC(新宿) (Artue) 

吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue)   ・見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。   ・べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。   ・ 「メディア・アート」って何だ? ーMEDIA AMBITION TOKYO 2017  @東京シティビューほか
・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの『ポエティクス/ストラクチャー』 @ICC
・”死について考えること=生きることを考えること” ー市原えつこ「デジタル・シャーマニズム——日本の弔いと祝祭」 @ICC
・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【3/4(土)〜3/10(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

(BankART Studio NYKで3月11日(土)〜3月13日(月)に開催の「多摩美術大学統合デザイン学科第1期生 成果展「INTEGRATING」」。中村勇吾さん、奥田透也さん、菅俊一さん、岡本健さんら、教員によるトークイベントも!)

※今週のトピック※

・横浜のBankART Studio NYKでは「多摩美術大学統合デザイン学科第1期生 成果展「INTEGRATING」」が開催されます。会期中には統合デザイン学科の教員と生徒によるトークショーも!

・水戸芸術館現代美術ギャラリーでは「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察」がはじまります。

・佐倉市立美術館の「カオスモス5 一粒の砂に世界を見るように」を追記しました。

・川口のSKIPシティでの「あそぶ!ゲーム展-ステージ2~ゲームセンターVSファミコン~」は今週で終了です!

 

※今週で終了の展覧会一覧※

■多摩美術大学統合デザイン学科第1期生 成果展「INTEGRATING」 @BankART Studio NYK(馬車道)
■あそぶ!ゲーム展-ステージ2~ゲームセンターVSファミコン~ @SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム
■昭和洋画のパイオニアたち-前田寛治と佐伯祐三を中心に- @笠間日動美術館

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 


今週末行ける展覧会・イベント【3/18(土)〜3/24(金)】。

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(写真は、清澄白河で開催中の「MOTサテライト 2017春 往来往来」での毛利悠子さんの「鬼火」。
散歩も気持ち良くなってきたこの時期、コーヒー片手にアート散歩なんていかがでしょう?3月20日(月祝)までです。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

2017年3月18日(土) 19日(日) 20日(月)の連休を中心に、今週行ける展覧会・イベントを NAVERまとめ にまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【3/18(土)〜3/24(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

(今週末は「アートフェア東京2017」「3331 Art Fair 2017 -Various Collectors Prizes-」と2つのアートフェアが開催されます!)

※今週のトピック※

今週末は3連休!アートフェアや大型展覧会がはじまります!

・古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代アートまで、幅広い作品が揃う国内最大のアートフェア「アートフェア東京2017」、展覧会形式で気鋭のアーティストを紹介するアートフェア「3331 Art Fair 2017 -Various Collectors Prizes-」が開催されます!

・国立科学博物館では「大英自然史博物館展」がはじまります。始祖鳥やモアの標本、”人類史を揺るがした大ねつ造”ピルトダウン人の頭骨片などのコレクションが来日します。

・森アーツセンターギャラリーでは「大エルミタージュ美術館展」がスタート!

・長谷川祐子さんがキュレーションする2つの展覧会、「Seize the Uncertain Day─ふたしかなその日」(東京藝術大学大学美術館陳列館)、日台文化交流展覧会「マイ・コレクション展―感性の寄港地―」(T-ART GALLERY、台湾文化センター)が始まります。

田村友一郎展加藤泉展を追記しました。

「MOTサテライト 2017春 往来往来」「FLOWERS by NAKED 2017 —立春—」「アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」」などは今週で終了です。お気に入り詳細を見る

 

※今週で終了の展覧会一覧※

■アートフェア東京2017 @東京国際フォーラム・ホールE及びロビーギャラリー(有楽町)
■3331 Art Fair 2017 -Various Collectors Prizes- @アーツ千代田3331(末広町)
■エルメスの手しごと展 “アトリエがやってきた" @表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー(表参道)
■冨井大裕 個展「スケッチ」 @gallery DEN5(代田橋)
■MOTサテライト 2017春 往来往来 @清澄白河エリアの各所
■FLOWERS by NAKED 2017 —立春— @日本橋三井ホール COREDO室町1 5F
■堀部安嗣展 建築の居場所 @TOTOギャラリー・間(乃木坂)
■アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」@ICC(初台)
■仲條正義 IN & OUT, あるいは飲&嘔吐 @ギンザ・グラフィック・ギャラリー(銀座)

 

※開催中の展覧会の感想※

吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue) 

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。   ・べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。   ・アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの『ポエティクス/ストラクチャー』 @ICC   ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【3/18(土)〜3/24(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

(市原湖畔美術館ではじまる「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」。4月8日(土)からはじまる「いちはらアート×ミックス」ともあわせて楽しみたいですね。)

※今週のトピック※

今週スタートの展覧会が多数あります。

・神奈川のポーラ美術館では「ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌」がはじまります。ふたりの関係に焦点をあてた世界初の展覧会となるそうです。

・埼玉の浦和駅周辺では「美術と街巡り・浦和「どこかでお会いしましたね 2017 - 地域を超えて」」が開催されます。まちなかが美術館に変身するそうです!

・埼玉のSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザでは映像表現の明日を担う才能を発掘する「MEC Award 2017 入選作品展」がはじまります。

・埼玉の川口市立アートギャラリー・アトリアで開催中の「アートで解明!空気の正体」を追記しました。

・千葉の市原湖畔美術館では「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」がスタート!カールステン・ニコライの国内最大規模の展覧会となるそうです。

・群馬のアーツ前橋では「加藤アキラ 孤高のブリコルール」がはじまります。

・栃木の宇都宮美術館では「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」がはじまります。

・群馬県立近代美術館の「片山真理『帰途』」は今週で終了です!

 

※今週で終了の展覧会一覧※

■美術と街巡り・浦和 「どこかでお会いしましたね 2017 - 地域を超えて」 @浦和駅近辺
■片山真理『帰途』 @群馬県立近代美術館
■アートリンクとちぎ2016 線とかたちの大冒険 @とちぎ蔵の街美術館

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

目の前にあるのに 遠すぎる”向こう側”。 ーChim↑Pom展「The other side」 @無人島プロダクション

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清澄白河で開催中の
Chim↑Pom展『The other side』 @無人島プロダクション
に行ってきました。

(無人島プロダクションの入り口にあったこちらの絵が、今回のプロジェクトの概要を表しているようです。)

メキシコのリベルタを舞台に昨年からChim↑Pomメンバーが現地で製作してきた新作の展示です。新作のテーマは「ボーダー」。Chim↑Pomらしくタイムリーなテーマですが、最近”国境問題”を耳にすることは増えたけれど、日本に住んでいるといまいちピンとこない…というのも実際のところ。

Chim↑Pomが今回”ボーダー”をテーマに扱ったのは、メンバーのエリィさんが現在もアメリカに入国拒否されていることがきっかけとなっているそうです。(エリィさんの入国拒否の原因は、テレビ出演でハワイロケに行った際に、クルーの中にブラックリストの人がいた”とばっちり”ようです。本人に非がなくてもそんなことが起こるのか…とまず驚きでした。)


会場の無人島プロダクションの入り口はシャッターが閉まっていて、入って良いのか不安でしたが…あいてました(^_^;

(このシャッターの理由は中に入ってわかりました。)


中に入ると、秘密基地のような小さな小屋と雄大なメキシコの風景写真、子供たちの歓声に動物の鳴き声…普段のギャラリーとは随分違った空間になっています。

(ギャラリーの中に再現された「U.S.A Visitor Center」。)

今回の展示の起点となるのは2015年の「Koyote」。NYの個展でパフォーマンスを行うためにアメリカを訪れようとするものの入国できず、Skypeを通じてキュレーターとやりとりを行う映像をベースにした作品です。ヨーゼフ・ボイスの作品のオマージュとして制作された作品ですが、「アメリカでも日本でも犯罪を犯したわけでもないのに、なんでアメリカに入れないの?!」というエリィさんの言葉が印象的で、何もしていないのに、もともとあったはずの権利が突然剥脱されるような理不尽なことが起こる怖さを感じました。

会場内にある小屋は、アメリカとメキシコの”国境の壁”を自宅の壁の一部にして暮らしている家の木ににつくった「U.S.A Visitor Center」。

(「U.S.A Visitor Center」の中から映像作品を見ることができます。)


「ビジターセンター」というのは、”(自然保護区域など)立ち入りが制限される場所でその場所についての情報をくれる場所”を表しているそうで、2015年に福島の帰宅困難区域につくった「Non-Visitor Center」に続く”入れない場所”への「ビジターセンター」です。
国境の壁を超えて”向こう側”に行くことは許されませんが、国境の壁よりも高い位置につくられたツリーハウスからは”向こう側”の景色がよく見えます。木の上から眺める”見えるけれど入ることのできない自由の国”は、どんな風に見えるのでしょうか。

ところで、メキシコとアメリカの国境を越えるのはどれだけ厳しいのか、と疑問に思いますが、この国境の壁は二重になっていて、この2つの壁の間(といっても公園のように広い土地ですが)は「no mans land」という、監視の人間だけが行き来できる場所になっているようで、メキシコ側の壁は、子供たちが乗り越えて遊んだり、地元の人が壁の向こうにゴミを捨てたり…と、あいまいな”ボーダー”になっているようです。
その壁の”向こう側”に「『自由』の墓」を建てたのが「LIBERTAD」。アメリカの象徴的理念である『自由』が死んでいることを表現するというものものしい作品でありつつも、FRP で制作した墓はアメリカのアニメや遊園地の遊具に出てくるようなポップさがあって、”入りたくても入れない”状態を茶化しているようにも見えてきます。

(どこまでも続くような国境の壁の内側に建てられた「LIBERTAD」。)

また、監視の目をかいくぐって壁を乗り越えたり、壁の下までトンネルを掘ることで国境を越えようとする人たちもいるそうです。そのトンネルを通り、合法的にアメリカの土を踏むエリィさんのパフォーマンスも作品となっていましたが(「The Grounds」)、”向こう側”に足跡を残すことが、まるで月面に足跡を残すのと同じくらい困難なことに見え、目の前にある”向こう側”との大きな距離感を感じられます。
(「The Grounds」は、とても気付きづらい場所に展示されていて危うく見逃してしまうところでした…)

(「The Grounds」で残されたエリィさんの足跡。)

「国境問題」というテーマは重いですが、子どもたちの歓声や犬の鳴き声が響き、小さなころに夢に見たような大きなツリーハウスや遊園地の遊具のようにポップな「『自由』の墓」のある会場は、そんな重さを感じさせず、楽しげな印象すら与えていました。
国境の壁の向こう側にある”自由の国”と”自由の墓場”。
壁の向こう側とこちら側、どちらが良いのかはわからないけど、少なくともそれを選ぶことができない、という現実があるということを知る展示でした。


とはいえ、もし、ブラックリストに載っている人と一緒に日本に入国してくる人がいたら…?と考えてみると、やっぱり少し怖いというのも本音。展示を思い返しながら、自分の中にある”ボーダー”にも気づかされるような気分でした。

なお、3月17日(金)~3月27日(月)は休館中なのでご注意ください。

 

********************

■Chim↑Pom展『The other side』 @無人島プロダクション(清澄白河)

会期:2017年2月18日(土)~4月9日(日)
時間:火~金曜12:00~20:00 土、日曜11:00~19:00
休廊日:月曜、3月17日~3月27日


本展でChim↑Pom は、「ボーダー」をテーマに、2016 年から2017 年にかけてメキシコ・ティファナと アメリカ・サンディエゴの国境沿いで制作したアートプロジェクトを発表します。

今週末行ける展覧会・イベント【3/25(土)〜3/31(金)】。

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(写真は、森美術館で開催中の「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」。ゆるくて個性的なモチーフが反復される絵画や大規模なインスタレーションもあり、楽しみながら細かく描かれたものをじっくりと見て行くと…また作品の印象が変わってくる展覧会です。
今週・来週は、六本木ヒルズの毛利庭園の桜も一緒に楽しめそうですね。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

2017年3月25日(土) 26日(日)の週末を中心に2017年3月25日(土)〜3月31日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【3/25(土)〜3/31(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

(上野の国立博物館で開催中の「博物館でお花見を 2017」。美術館・博物館の集中する上野公園で、桜と展覧会を一緒に楽しみたいですね。)

※今週のトピック※

● 今週は都内で桜の開花宣言が出ましたね。今週は花にまるわる展覧会や、お花見散歩と一緒に展覧会を楽しんでみるのはいかがでしょうか?

・桜の名所・上野公園内にある東京国立博物館では、「博物館でお花見を」が開催中です。桜をモチーフにした作品の展示や、庭園開放、ライトアップ(3/31〜)も開催されます。
また、国立科学博物館で開催中の「大英自然史博物館展」では、3月22日(水)より整理券での対応がスタート。開幕直後から入場1時間待ちの状態でしたが、待ち時間の間に桜も楽しめそうです。

・花をテーマにした展覧会もはじまります。
TASKO武蔵小山ファクトリーでは「MY’S 〜店を持たない花屋の展覧会」がスタート。会場に色とりどりのお花畑が出現するそうです。
また、目黒川沿いのMDP GALLERYでは「中目黒アート花見会「Sakura Pink」展」がはじまります。3月31日(金)にはお花見会も開催されるそうです。


● 年度末のため、今週で終了の展覧会も多数!
・銀座のソニービルで開催中の「エレクトリカル アンサンブル -ソニーを奏でる、みんなで奏でる-」「「It's a Sony展」Part-2」は今週で終了。4月1日からはソニービルの解体が始まります。

・同じく銀座の資生堂ギャラリーで過去最高の動員を記録中の「吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線」も今週までです。

・ワタリウム美術館の「contact Gonzo展『Physicatopia』」も今週で終了です。

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■「エレクトリカル アンサンブル -ソニーを奏でる、みんなで奏でる-」 @ソニービル8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)(銀座)
■VOCA展2017 @上野の森美術館(上野)
■日本の前衛美術1950-1970+Contemporary Art @FUMA Contemporary Tokyo | 文京アート(八丁堀)
■写真分離派「写真の非理論ー距離と視覚」 @NADiff Gallery
■米谷健+ ジュリア「はだかの王様」 @ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷) 
■「It's a Sony展」Part-2 @ ソニービル(銀座)
■mintdesigns / graphic & textile works 2001-2017 @クリエイションギャラリーG8(銀座)
■FACE展 2017 損保ジャパン日本興亜美術賞展 @東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(新宿)
■contact Gonzo展『Physicatopia』 @ワタリウム美術館(神宮前)
■現代美術実験展示『パースペクティヴ(1)』 @インターメディアテク(東京)
■無印良品 有楽町 ATELIER MUJI「民藝運動フィルムアーカイブ 名も無き美を求めて1934-2017」展 @ATELIER MUJI(有楽町)
■石塚元太良『Demarcation』 @Gallery 916(浜松町)
■「柳宗悦と民藝運動の作家たち」 @日本民藝館(駒場東大前駅) 
■吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー(銀座)
■マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密― @パナソニック 汐留ミュージアム(汐留)

 

※開催中の展覧会の感想※

吉岡 徳仁 スペクトル ー プリズムから放たれる虹の光線 @資生堂ギャラリー (Artue) 

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。   ・べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【3/25(土)〜3/31(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

(横浜・みなとみらいのグランモール公園ではじまる「TeamLab「人と木々とクリスタル花火」。インタラクティブな2作品を楽しめます!)

※今週のトピック※

・横浜のグランモール公園にTeamLab作品「人と木々とクリスタル花火」がスタート!「呼応する木々」「チームラボクリスタル花火」を体験できます。

・神奈川県立近代美術館<葉山館>の「1950年代の日本美術―戦後の出発点」「コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫」は今週で終了です。

・埼玉県立近代美術館の「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」や、佐倉市立美術館「カオスモス5 一粒の砂に世界を見るように」も今週で終了です。

  

※今週で終了の展覧会一覧※

■『登戸』再発見 —建物と地域から追う登戸研究所— @明治大学平和教育登戸研究所資料館(明治大学生田キャンパス内)
■1950年代の日本美術―戦後の出発点 @神奈川県立近代美術館<葉山館> 
■コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫 @神奈川県立近代美術館<葉山館>
■ カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命 @埼玉県立近代美術館
■カオスモス5 一粒の砂に世界を見るように @佐倉市立美術館
■生誕100年 木村忠太展 光に抱かれ、光を抱いて。  @高崎市美術館

 

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

体験しないと分からない?!日本最大のVRテーマパーク ーハウステンボス。

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「VR(バーチャルリアリティ)」って最近よく耳にする一方、実際に体験できる場所って意外と少なかったり…
そんな中、ハウステンボスが「日本最大のVRテーマパーク」になると聞いて長崎まで行ってきました!


■多数のヘッドマウントディスプレイを一度に体験!「VRの館」

今回ハウステンボス内にニューオープンしたのがこちらの「VRの館」

入り口でこちらの「忍者マスク」(¥50)を購入して入場します。(1度購入すれば全てのVRアトラクションで使用できます。)

中には様々なヘッドマウントディスプレイ(HMD)がずらり!有名なオキュラスリフトや、スマホを差し込んで体験するハコスコ、アイトラッキングの機能ももった「FOVE」など、さまざまなHMDを無料で試すことができます。

大掛かりな装置を使ったアトラクションは、別途チケットを購入して楽しめます。(1回¥200)

(ロボットに乗って闘うシューティングゲーム「BLAST×BLAST」。)

 

シューティングゲームや巨大ブロック崩し、壁ドン体験もありましたが、一番面白かったのがこちらの「ウルトラ逆転バンジー」!ビルの上からゴムで引っ張られて宙に投げ出される…という内容ですが…

 

座席の動きや風・水などの仕掛けもあってすごくリアルな感覚!
わたしは絶叫モノは大の苦手なのですが… スリル感がとても面白くて2回体験してしまいました。”絶叫モノが好きな人の感覚”って今まで理解できなかったけど”こんな感じ”なのかなぁ…と腑に落ちたり。そう思うと、VRって ”普段は理解できない他人の感覚” を知ることができる手段になるのかもしれないなぁと思いました。

 

 

(無料のVRゲームも色々ありました。
空間に現れる数字を1から順に消して行く「COUNT NUMBER!!」は身体を使うゲームなので盛り上がりました!)


■他のゾーンにもVR・ARアトラクションが続々と!

これだけだと「VRテーマパーク」とまでは言えなさそうですが、園内には他のエリアにも様々なVR・AR施設がオープンしていました。

例えば、スリラーシティの中の「サモナーバトル」や、「ダンジョン・オブ・ダークネス」では、ARシステム「HADO」を使って自分の身体でTVゲームの中のような対戦が体験できたり。

(自分が手を振りかざすことで飛び技を繰り出したりできるのが楽しいです。)

 

ハーバータウンにある「鳥獣ライド」は、ジョーバ+HMDで”ダチョウのような鳥に乗って巨大な昆虫たちの世界を駆け抜ける”体験ができるアトラクション!ジョーバの動きはランダムなのに、映像に追従して動いているように感じられるのがとても面白かったです。

(「鳥獣ライド」は、メディアアーティスト八谷和彦さんの「カイクイライド」がベースになっているみたいです。
関東のイベントでは行列で体験できなかったので、ここで体験できて嬉しい!)

 

特に面白いと思ったのは、アムステルダムシティにある「DRAGON WORLD TOUR」。メリーゴーランドなんて大人になってからはあまり乗りませんが、これをVRを掛け合わせると…


体験する前は、”ふーん、綺麗な風景”かぁ…なんてナメてましたが、実際に乗ってみると浮遊感がとても気持ちいい!竜が空を泳ぐ映像を目にすると、”メリーゴーランドの揺れ”=”竜の背中に乗って空を飛んでいるような感覚”にチェンジしてしまうんですね。これ考えた人すごいなぁ…

…メリーゴーランドで大人がみんなHMDつけて揺られているのって、外からみるとかなり怖い感じもするんですけどね(^_^; そのうちこんな風景も違和感がなくなってくるのかもしれないですね。


長崎まで行ってVR体験なんてちょっと大げさな感じもしますが、都内でもこれだけ様々なVR体験ができる機会なんて滅多にないので、行く価値あり!だったなぁと思います。

 


今の季節は満開のチューリップや菜の花、広大な敷地に広がるイルミネーションなど、VRだけじゃなくて日常離れした風景も”現実”で楽しめます。楽しい”仮想現実”の世界と、美しい”現実”の世界、両方楽しめるテーマパークでした。

 

今週末行ける展覧会・イベント【4/1(土)〜4/7(金)】。

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(写真は、東京ステーションギャラリーで開催中の「パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右」
横尾忠則さんや篠原有司男さん、赤瀬川原平さんらのユニークな作品が並びます。”元ネタ”の図版をあわせて展示してくれているのも嬉しい展示です。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

2017年4月1日(土) 2日(日)の週末を中心に 2017年4月1日(土)〜4月7日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【4/1(土)〜4/7(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

雪村 奇想の誕生 @東京芸術大学美術館(上野)

※今週のトピック※

・今週から東京芸術大学美術館で「雪村 奇想の誕生」がスタート。伊藤若冲、歌川国芳など「奇想」と呼ばれる絵師たちの「先駆け=元祖」とも位置づけられる雪村。
同美術館の陳列館で開催中の現代アート展「Seize the Uncertain Day─ふたしかなその日」は今週まで。併せてどうぞ!

・東京大学では「TREASURE HUNTING デザインが先導するイノベーション」開催。デザインとサイエンスの融合によってどんなものが生み出されたのでしょうか?

・丸の内ハウスでは蜷川実花さんの個展「earthly flowers, heavenly colors」展がスタート。
会場ちかくのKITTEでは文具のコクヨの展覧会「コクヨハク」も開催されます。

・LIXILギャラリーでは「南極建築 1957-2016」「伊東豊雄展『新しいライフスタイルを大三島から考える』」と、2つの展示がはじまります。

・西武渋谷では映画公開中の「3月のライオン 映画とアニメの展覧会」がはじまります。お気に入り詳細を見る

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■TREASURE HUNTING デザインが先導するイノベーション @東京大学生産技術研究所S棟ギャラリーS110
■コクヨハク @KITTE 地下1階 東京シティアイ(東京)
■MY’S 〜店を持たない花屋の展覧会 @TASKO武蔵小山ファクトリー(武蔵小山)
■Seize the Uncertain Day─ふたしかなその日 @東京藝術大学大学美術館陳列館(上野)
■日台文化交流展覧会「マイ・コレクション展―感性の寄港地―」 @T-ART GALLERY(天王洲アイル)、台湾文化センター(虎ノ門)
■ダニエル・ビュレン、ジェニー・ホルツァー、河原温、ダレン・アーモンド、李禹煥 @SCAI PARK(天王洲アイル)
■LESLIE KEE PHOTO EXHIBITION MODE / MUSE @パルコミュージアム (池袋)
■築地仁『写真像』 @タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(六本木)
■クリスティアーネ・レーア『クレッシェンド』@タグチファインアート(新日本橋)
■ 奥山由之写真展 『Your Choice Knows Your Right』 @RE DOKURO(千駄木)

 

※開催中の展覧会の感想※

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT
・目の前にあるのに 遠すぎる”向こう側”。 ーChim↑Pom展「The other side」 @無人島プロダクション

・大英自然史博物館展 @国立科学博物館 (Artue) 

・パロディ、二重の声―日本の1970年代前後左右 @東京ステーションギャラリー(Artue)

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【4/1(土)〜4/7(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

3次元のかたち~作る技術、感じる技術~ @つくばエキスポセンター(つくば)

※今週のトピック※

・DIC川村記念美術館では、「アンフォルメル」動向の先駆者「ヴォルス――路上から宇宙へ」がはじまります。

・つくばエキスポセンターでの「3次元のかたち~作る技術、感じる技術~」を追記しました。

・箱根の岡田美術館での「伊藤若冲「孔雀鳳凰図」再公開」「―広重の版画を中心に― 美術館で巡る 東海道五十三次の旅」は今週で終了です。
一方、箱根彫刻の森美術館での「篠山紀信写真展 KISHIN meets ART」は6月25日(日)まで会期延長が決定!会期延長に伴い、2017年春に篠山が撮り下ろした野外彫刻の写真も追加展示されるそうです。

  

※今週で終了の展覧会一覧

■伊藤若冲「孔雀鳳凰図」再公開 @岡田美術館
■―広重の版画を中心に― 美術館で巡る 東海道五十三次の旅 @岡田美術館
■深く澄んだ世界を求めて-清宮質文と版画の魅力 @群馬県立館林美術館
■アニマルパラダイス -美術のなかの動物たち- @栃木県立博物館

 

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

自然の中には「宝物」がいっぱい?! ー「大英自然史博物館展」@国立科学博物館

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上野の国立科学博物館で開催中の「大英自然史博物館展」に行ってきました。


オープン初日から混雑していた様子だったので心配していましたが、整理券対応のおかげで15分程度で入場でき、また入場制限のおかげで展示も比較的見やすい状態でした。

 

■大英自然史博物館のハイライトを巡る展示

大英自然史博物館(ロンドン自然史博物館)はロンドンにある博物館。自然史系博物館としては世界トップクラスの博物館です。
今回の展覧会の英語タイトルは「TREASURES of the Natural World」。さて、どんな「宝物」たちに出会えるのでしょうか?

序盤はハイライト的に目を引く展示が並びます。
美しい鳥が実物大で描かれたジョン・オーデュボン「アメリカの鳥」や、ガラスでつくられたタコの模型のような美しい作品から、集団交尾したまま窒息死したという三葉虫の化石、所有者に不幸をもたらすといわれる”呪われたアメジスト”など、”珍品”とも思えるようなものまでが並びます。

(縦が1メートル、横が68センチメートルという巨大な本、ジョン・オーデュボン「アメリカの鳥」。)

(「古代エジプトのネコのミイラ」。大英自然史博物館には、250体以上の動物のミイラ・コレクションなんていうものもあるそうです。)

 

■人物を軸にした”物語”のような展示

大英自然史博物館は、アイルランドの医師 ハンス・スローンの個人コレクションからはじまっているそうです。これにちなんでか、ここから先は自然科学に大きな功績を残した”人物”に注目した展示となっていました。

(ハンス・スローン。コレクションは、種子やお茶の葉、水牛のツノまで、アジア〜中東の珍しいものが集められています。)

例えば、チャールズ・ダーウィンにまつわる展示では、「種の起源」の手稿や始祖鳥の化石に加え、ペットのガラパゴスゾウガメの標本なんていうものも展示されています。

(「種の起源」の手稿。)


(恐竜のような歯やカギヅメと鳥類のような翼と羽毛をもった始祖鳥の化石。始祖鳥が鳥か恐竜か?ということについてはまだ決着がついていないそうです。)


(ダーウィンはもともとは”フジツボ”の研究をしていたそうで、そのときの論文も展示されていました。(第二展示室))

 

”比較解剖学の父”リチャード・オーウェンのコーナーでは、絶滅してしまった飛べない鳥”モア”の全身骨格や羽毛も展示されています。

(モアの全身骨格標本。絶滅してしまった動物はCG映像で生きていた時の様子が再現されたりもしています。)

 

(たったこれだけの”大腿骨の破片”を他の生物の骨と比較することで、まだ見つかっていなかった動物の存在を予言するなんて、すごい観察力ですね…)

 

大英自然史博物館の分館・動物学博物館の元となるコレクションをつくったウォルター・ロスチャイルドは、そのコレクションだけでなく、シマウマに馬車を引かせたり、150歳を超えるゾウガメに乗って散歩したり…といったエピソードにも興味をひかれます。

(ウォルター・ロスチャイルドの写真はおもわず二度見してしまいます。)

 

■ こんなものまで展示されているの?

個人的に気に入ったのは、「微化石でつくったクリスマスカード」。虫眼鏡で見ないとわからないサイズの化石で「「アーサー・アーランド、1912年のクリスマスに」と書かれています。ロマンチックですね。

(レンズを通してみないと見えない細かさ!)

 

”科学史上で最も悪名の高い贋作事件”といわれる、捏造された化石「ピルトダウン人の頭骨片と下顎骨」なんていうものも展示されています。
のちに科学分析によって”つくられたもの”であることがわかったそうですが、長期にわたって本物と信じこませてしまったのは、類人猿と人類をつなぐものとして理にかなっていたからなのだとか。”偽物”なのに博物館の所蔵品になっているなんて、なんだか不思議な感じですね。

最後に、展示では地味に感じられたものの、最後まで見終わった後で気になったのが”英国地質学の父”と言われるウィリアム・スミスのつくったイギリスの”地質図”。もともと測量士だったウィリアム・スミスは、手作業で色分けしたイギリス本土全域の本格的な地質図をはじめて完成させたものの、当時はその業績が認められなかったそうです。
でもここまでの展示を見て、いわゆる「宝物」といって連想する宝石や貴金属のような天然資源や化石などの貴重な資料も、みんなもともとは地面の中に埋まっていたものなのだと思うと、この地質図ってまさに”宝の地図”なんだなぁだと思えてきました。

有名な・珍しい「宝物」を見られるだけでなく、身の回りの自然にある「宝物」の存在にも気づかせてくれるような展示でした。

(美しい昆虫の標本も多数あります。)

 

■常設展もぜひ忘れずに!

なお、今回の「大英自然史博物館展」は”人物軸”中心の展示でしたが、その中で興味のあるものを見つけたら、ぜひ国立科学博物館内の「地球館」にも立ち寄ってみてくださいね。

今度は”時代”や”属性”といった観点でたくさんの所蔵品や詳しい解説に出会うことができるので、より幅広く&深く知ることができます。

(壁一面の鉱物コレクション。特別展にあった”輝安鉱”はこちらでも見ることができます。)

 

(大英自然史博物館展では、こんな三葉虫の化石の展示がありましたが…)

(常設展では、こんなケース4つにわたって三葉虫の仲間が紹介されています。そのものの化石だけじゃなくて、”這い跡” ”休み跡”といった化石から、”何を食べていたのか?”という解説まで。)

特別展も常設展もみどころ満載なので、ぜひ時間にゆとりを持ってお出かけください。

*****************

■大英自然史博物館展 @国立科学博物館(上野)

会期:2017年3月18日(土)~6月11日(日)
時間:午前9時~午後5時(金曜日・土曜日は午後8時まで)
※4月30日(日)から5月4日(木)までは午後6時まで
休館日:3月21日(火)、4月10日(月)、17日(月)、24日(月)、5月8日(月)、15日(月)、22日(月)、29日(月)

本展は、大英自然史博物館から始祖鳥をはじめとする至宝約370点を厳選して展示します。ほとんどが日本初公開で、ロンドンで常設展示されているのも17点のみ。貴重な標本を間近に見られる絶好の機会です。

今週末行ける展覧会・イベント【4/8(土)〜4/14(金)】。

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(写真は、清澄白河の無人島プロダクションで開催中の「Chim↑Pom展「The other side」」のなかのU.S.A. Visitor Center。
2016 年から2017 年にかけてメキシコと アメリカの国境沿いで制作したアートプロジェクトの展示です。問題になっていることは知りつつも、あまり身近ではないような「ボーダー」の問題を少し身近に感じられるような展覧会でした。
「目の前にあるのに 遠すぎる”向こう側”。 ーChim↑Pom展「The other side」 @無人島プロダクション」

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

2017年4月8日(土) 9日(日)の週末を中心に 2017年4月8日(土)〜4月14日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【4/8(土)〜4/14(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

片山正通的百科全書 Life is hard... Let’s go shopping. @東京オペラシティ アートギャラリー

※今週のトピック※

・ワタリウム美術館で「坂本龍一 設置音楽展」がはじまります。高谷史郎、アピチャッポン・ウィーラセタクンらとのコラボレーション作品も発表されるそうです。

・東京オペラシティ アートギャラリーでは「片山正通的百科全書 Life is hard... Let’s go shopping.」がスタート。書籍、CD、動物の剥製、骨董、家具、多肉植物などから現代アートなどの膨大なコレクションが”片山的「驚異の部屋」”として展示されるそうです。

・SCAI THE BATHHOUSEでも個展を開催中の宮島達男さん。Akio Nagasawa Galleryでも個展「Counter Skin」がはじまります。

・資生堂ギャラリーでは「椿会展2017-初心-」がスタート。「第七次椿会」メンバーとしては最後の椿会展になるそうです。

「リサとガスパールの絵本の世界展」「ディズニー・アート展」「マーベル展」もはじまります。

・弥生美術館での「長沢 節 展 ~デッサンの名手、セツ・モードセミナーのカリスマ校長~」、NADiff Galleryでの「AGAIN-ST 「 平和の彫刻 」」を追記しました。

「落合陽一個展」「Chim↑Pom展」「デヴィッド・ボウイ大回顧展」などは今週までです。

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■博物館でお花見を @東京国立博物館(上野)
■八百万之紙&切藝展 @GALLERY心(上野)
■中目黒アート花見会「Sakura Pink」展 @MDP GALLERY(中目黒)
■ロバート・メイプルソープ写真展 ピーターマリーノコレクション『MEMENTO MORI』@シャネル・ネクサス・ホール(銀座)
■LA Graffiti Art Legend Shepard Fairey展 @GALLERY21(お台場)
■川辺ナホ『The Children of Icarus』 @WAITINGROOM(恵比寿)
■赤石隆明 Takaaki Akaishi “Waste Park” @G/P gallery(恵比寿)
■落合陽一 映像と物質 @ART & SCIENCE gallery lab AXIOM(六本木)
■Chim↑Pom展『The other side』 @無人島プロダクション(清澄白河)
■花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼 @世田谷美術館(用賀)
■DAVID BOWIE is | デヴィッド・ボウイ大回顧展 @寺田倉庫(天王洲アイル)

 

※開催中の展覧会の感想※

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT
・目の前にあるのに 遠すぎる”向こう側”。 ーChim↑Pom展「The other side」 @無人島プロダクション

・自然の中には「宝物」がいっぱい?! ー「大英自然史博物館展」@国立科学博物館

・パロディ、二重の声―日本の1970年代前後左右 @東京ステーションギャラリー(Artue)

・草間彌生 我が永遠の魂 @国立新美術館(Artue)

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【4/8(土)〜4/14(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

いちはらアート×ミックス2017 @市原市南部

※今週のトピック※

・千葉県市原市で「いちはらアート×ミックス2017」がはじまります。市原湖畔美術館での「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」と併せてどうぞ。

・神奈川県立近代美術館 葉山館では「木魂(こだま)を彫る 砂澤ビッキ展」、茅ヶ崎市美術館では「自転車の世紀 ―誕生から200年、新たな自転車の100年が始まる― 展」がはじまります。

・岡田美術館では「魅惑のガラス ガレ、ドーム展 ―東洋の美に憧れて―」がはじまります。

・千葉市美術館では「絵本はここからはじまった− ウォルター・クレインの本の仕事」がスタート。

・小山市立車屋美術館では「裏声で歌へ」がスタート。遠藤水城さんによる企画の展覧会です。

・岡本太郎美術館での「第20回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」「URA TARO SHOW!! 劇団★死期が美術館をジャック!?」は今週で終了です。

  

※今週で終了の展覧会一覧

■第20回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 @川崎市岡本太郎美術館
■ URA TARO SHOW!! 劇団★死期が美術館をジャック!? @岡本太郎美術館
■東京都現代美術館コレクション 近代日本画名品展 @平塚市美術館
■MEC Award 2017 入選作品展 @SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
■美しければ美しいほど The more beautiful it becomes @原爆の図丸木美術館

 

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 


今週末行ける展覧会・イベント【4/15(土)〜4/21(金)】。

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(写真は、市原湖畔美術館で開催中の「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」
展示室をユニークにつかった作品が並びます!どの作品も物語や感情もなく淡々としていながらも、もやもやとした感覚と幸せな感覚が入り混じる不思議な感覚の展覧会でした。いちはらアート×ミックス2017と併せてどうぞ!)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

2017年4月15日(土) 16日(日)の週末を中心に2017年4月15日(土)〜4月21日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【4/15(土)〜4/21(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

WOW Showcase ―生活不必需品の必要性― @GYRE 3F EYE OF GYRE(表参道)

※今週のトピック※

・表参道のGYREで「WOW Showcase ―生活不必需品の必要性―」がスタート。新作「LUX -ルクス-」のコンセプト展示や新発想の照明インスタレーションなどが発表されるそうです。

・東京国立博物館では「茶の湯」展がはじまります。「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」を開催中の東京国立近代美術館との無料シャトルバスも運行されるそうです。

・俳優・東出昌大さん、とデザイナー・町口覚さん、写真家・田附勝さんがコラボレーションした「雪は西からやって来る」もはじまります。

・東京ステーションギャラリーでの「パロディ、二重の声―日本の1970年代前後左右」展や、Bunkamuraザ・ミュージアムでの「これぞ曉齋!」などは今週で終了です。

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■リサとガスパールの絵本の世界展 @新宿髙島屋 11階特設会場(新宿)
■これぞ曉齋! @Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)
■パロディ、二重の声―日本の1970年代前後左右 @東京ステーションギャラリー(東京)
■日本画の教科書 東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ― @山種美術館(渋谷)

 

※開催中の展覧会の感想※

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT
・自然の中には「宝物」がいっぱい?! ー「大英自然史博物館展」@国立科学博物館

・パロディ、二重の声―日本の1970年代前後左右 @東京ステーションギャラリー(Artue)

・草間彌生 我が永遠の魂 @国立新美術館(Artue)

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【4/15(土)〜4/21(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

YCC Temporary 大巻伸嗣 @YCC ヨコハマ創造都市センター 3階ほか

※今週のトピック※

・横浜美術館では「ファッションとアート 麗しき東西交流」展がスタート。世界屈指の服飾コレクションを有する京都服飾文化研究財団(KCI)とのコラボレーション展示です。

・横浜美術館から歩いていけるYCC ヨコハマ創造都市センターでは「YCC Temporary 大巻伸嗣」がはじまります。新たに構想・制作した大型のインスタレーション作品が展示されるそうです。

 

 

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

菜の花も鉄道もアートも楽しむ! ーいちはらアート×ミックス2017

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2014年に初開催された千葉県市原市での芸術祭「いちはらアート×ミックス」。今年は3年ぶりの”第2回”が開催されています!

都内から1時間程度で行ける場所ですが、菜の花も鉄道も食も楽しめて、近場だけど小旅行(ピクニック?)気分な芸術祭でした。
(2014年の感想はこちらのリンク集から。)

(訪れた日は残念ながら雨でしたが 菜の花&桜も楽しめました)

 

■ 教室をつかったユニークな展示 IAAES(旧里見小学校)

旧里見小学校(IAAES)は、廃校になった小学校を利用した会場です。小学校らしい掲示物が残っていたり、なんだか懐かしい気分になります。

(「フチ夫」/ 開発好明 | 学校の廊下から外を覗いてびっくり!”フチ子”さんならぬ”フチ夫”くん。昨年の市原湖畔美術館での個展で発表された作品だそうです。)


会場の”教室”をモチーフにした作品が多く、3年前は公開制作をされていた豊福亮さんの「美術室」や、角文平さんの「養老山水図」が今年は完成形で展示されてました。

(「美術室」 / 豊福亮 | E.H.ゴンブリッジの著書「美術の物語」に登場する世界の名画の模写で埋め尽くされた豪華な美術室!!)

 

角文平さんの「養老山水図」は、学校の机に市原の地図が彫刻された作品なのですが、とにかく細かい!!机の天板が合板なので、色の違いが地層みたいに見えてきて面白いです。

(「養老山水図」 / 角文平 | 懐かしい小学校の机の表面に施された市原市全土の地形の彫刻!その細かさに驚きます。)

 

比較的ノスタルジックなテーマの作品が多い中、ちょっと異なる雰囲気で印象的だったのは第7回「1_WALL」グランプリ受賞者・仲田絵美さんの「なんでもない」。20代の女性の個人的な日記のような写真と文章の作品ですが、あと少し解像度が高くても低くても”知らない他人のどうでもいい日記”になってしまうような内容が、絶妙なバランスで見る人の体験につながって、”自分ごと”に見えてくるような作品でした。

 

(「なんでもない」 / 仲田絵美  |  日常に感じてしまうような不安や幸せなどの感覚…絶妙な距離感の写真でした。)

 

また、こちらの会場で面白かったのが、世界土協会の「土ソムリエ」。

まるで高級レストランのようにしつらえられた教室で、様々な土地で採取した土をリストから選びその香りと映像を体験できます。サーブしてくださる時に、土を採集した時のエピソードなどもお話いただけるのもユニークでした。見た目の色や質感だけではなく、香りの立ち方が全然違うのが面白かったです。

普段は土を使った絵画や彫刻などの作品を別々に制作している3名のアーティストが、ユニットとして活動されているのだそうです。

(「土ソムリエ」はイベント的に開催されているそうで、今後の開催日は5/3.4.5.6.7.13,14。時間は13:00-16:00(無料)。)

(開催時間以外でも、厨房にあるスイッチを押すといろんなハプニングが起こって楽しめます。)

 

■古民家の空気を活かした展示 アートハウスあそうばらの谷

養老渓谷駅から10分ほど歩いたところにあるのはアートハウス あそうばらの谷。
こちらでは鈴木ヒラクさんの個展「道路」が開催されています。

入り口にある反射材を使った作品はフラッシュで撮影すると、目で見たときとは違った雰囲気になって面白いです。自分のカメラでたいたフラッシュが再帰反射して返ってくる様子を思い浮かべると、そこに光の「道」が現れるようにも思えます。

部屋の奥には会場近くの手彫りのトンネルをフロッタージュした作品もあり、見ているうちにこの古い民家全体がトンネルのような雰囲気にも思え、絵画が遺跡の中の「洞窟絵画」のようにも見えてきました。


彫刻や絵画といった作品の展示ですが、この空間全体が古民家をつかったインスタレーション作品のようでもありました。

 


■小湊鉄道100周年にちなんだ展示も!

ところで、小湊鉄道は今年で100歳になるそうです!これを記念して、白鳥公民館では、写真家・中井精也さんの写真展が開催されていました。


(中井精也さんは、いちはらアートミックスのガイドブックの写真も撮影されています。)

菜の花色の可愛らしい小湊鉄道と、中井さんの「ゆる鉄」写真は雰囲気がぴったり合いますね。

(写真の雰囲気はゆるいですが、ステートメントには「小湊鉄道は世界遺産だ!」なんていう熱いコメントも!)

会場のすぐ近くの上総大久保駅には菜の花もいっぱい咲いています。この菜の花、「菜の花プレイヤー」さんという地元のボランティアさんによって手入れされているんだそうです。

(上総大久保駅。菜の花いっぱいでした!駅舎のトトロのイラストにも注目!!)


■やっぱりごはんも楽しみたい!

さて、作品を楽しんだあとには、ごはんも楽しみたいところ。
IAAESでは、里山食堂で、地元の野菜を使ったカレーやオムライスを食べることができたり、「いのししベーコン」などのジビエの販売や、ビーントゥーバーのチョコレート店「ARTISAN CHOCOLATE 33」のカフェなどもありました。

(オムライスとカレーの欲張りメニューも♪ オムライスに添えられたほくほく銀杏も美味しいです!)


里見駅での喫茶「ハイボールガーデン」や、白鳥小学校でのクラフト・飲食販売も(こちらは通りすがりに拝見した程度ですが)賑わっていていました。

暖かくなってお出かけしやすくなったこの季節、菜の花と鉄道とアートを楽しむプチ旅行にでかけてみてはいかがでしょうか?


*************************

 

■DATA■

いちはらアート×ミックス2017 @市原市南部



会期:2017年4月8日(土)から5月14日(日)までの37日間
会場:千葉県市原市南部地域[小湊鉄道上総牛久駅から養老渓谷駅一帯]
IAAES[旧里見小学校]、月出工舎[旧月出小学校]、内田未来楽校[旧内田小学校]、市原湖畔美術館、森ラジオ ステーション、クオードの森、旧白鳥小学校、白鳥公民館、アートハウスあそうばらの谷 他
「いちはらアート×ミックス」は、美術が持つ地域資源を顕在化する働き、多様な層の人々の協働を促す力を活かしながら、市南部地域を活性化させるために2014年にスタートしました。

 

今週末行ける展覧会・イベント【4/22(土)〜4/28(金)】。

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(写真は、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「片山正通的百科全書 Life is hard... Let’s go shopping.」。現代アートだけでなく、CDや本、アンティークに剥製や植物まで。展示物の幅広さに驚きの「驚異の部屋」的展覧会でした。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

2017年4月22日(土) 23日(日)の週末を中心に2017年4月22日(土)〜4月28日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。

こちらのブログではリンクと気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【4/22(土)〜4/28(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

Rhizomatiks 10 @スパイラルガーデン(表参道)

※今週のトピック※

・今週は話題のGINZA SIXがオープン!草間弥生さんのインスタレーションや、アートに特化した「銀座 蔦屋書店」など、アート好きにも楽しい商業施設となりそうです。

・スパイラルでは、Rhizomatiksの創立10周年を記念した「Rhizomatiks 10」がスタート!日曜にはトークイベントも開催されます。

・2017年注目の展覧会「ブリューゲル「バベルの塔」」展が東京都美術館ではじまります。これに連動して、TOBICHI 2では「ヒグチユウコ『BABEL  Higuchi Yuko Artwoks』原画展」も。

・絵本「はらぺこあおむし」のエリック・カール展が世田谷美術館ではじまります。

・松屋銀座8階では、「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」「誕生15周年記念 くまのがっこう展」が並んで開催されます。
同じく銀座ではメゾンエルメス フォーラムで「「水の三部作 2」アブラハム・クルズヴィエイガス展」もはじまります。

・東京工業大学博物館の「“LATVIA. ARCHITECTURE AT CONVERGENCE”—ラトビア、融合の建築— 展」は今週で終了です。

・天王洲アイルのterrada art complex内の「田村友一郎『G』」「篠原有司男「我輩の絵にパンチが炸裂!」」「舘鼻則孝「CAMELLIA FIELDS」展」なども今週で終了です。

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■相壁琢人『Pressed Flower Exhibition「無彩色の痛点」』 @ROCKET(表参道)
■AI TERADA『めす展』 @DESIGN FESTA GALLERY WEST 2C(原宿)
■“LATVIA. ARCHITECTURE AT CONVERGENCE”—ラトビア、融合の建築— 展 @ 東京工業大学博物館(大岡山)
■TDC 2017 @ギンザ・グラフィック・ギャラリー(銀座)
■AGAIN-ST 「 平和の彫刻 」 @NADiff Gallery(恵比寿)
■Spring Fever @駒込倉庫(駒込)
■田村友一郎『G』 @ユカ・ツルノ・ギャラリー(天王洲アイル)
■加藤泉 @Take Ninagawa(麻布十番)
■篠原有司男「我輩の絵にパンチが炸裂!」 @山本現代(天王洲アイル)
■舘鼻則孝「CAMELLIA FIELDS」展 @KOSAKU KANECHIKA(天王洲アイル)
■宮島達男「LIFE (complex system)」 @SCAI THE BATHHOUSE(日暮里)
■ニルヴァーナからカタストロフィーへ — 松澤宥と虚空間のコミューン @オオタファインアーツ(六本木)
■CITY LIGHT FANTASIA @東京タワー大展望台2階

 

※開催中の展覧会の感想※

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT
・自然の中には「宝物」がいっぱい?! ー「大英自然史博物館展」@国立科学博物館

・草間彌生 我が永遠の魂 @国立新美術館(Artue)

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【4/22(土)〜4/28(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

群馬の美術2017-地域社会における現代美術の居場所 @群馬県立近代美術館

※今週のトピック※

・群馬では、群馬県立近代美術館で「群馬の美術2017-地域社会における現代美術の居場所」、群馬県立館林美術館で「京都のみやびとロマン」が始まります。

 

※開催中の展覧会の感想※

・菜の花も鉄道もアートも楽しむ! ーいちはらアート×ミックス2017 

・カールステン・ニコライ Parallax パララックス(Artue)



***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

ダンサーと”光”が踊る新しいステージーRhizomatiks Research x ELEVENPLAY Dance Installation at Gallery AaMo “phosphere”

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先日オープンしたgallery aamoのこけら落とし公演で、オリンピック閉会式でも話題となったライゾマティクス&ELEVENPLAYのステージ「phosphere」を観に行ってきました。

タイトルに”Dance Installation”とあるとおり、「ダンス」とも「インスタレーション」とも違った新しいステージを見せてくれて、終始大興奮の舞台でした!(全てのステージが終わった後なので、ネタバレを含む内容も書いていますのでご了承ください。)

(こちらが東京ドームシティにできた”Gallery AaMo"。今後、TOKYO ART CITY by NAKEDなどの展示も予定されています。)


■光をつかったシンプルな演出

今回のステージで最も印象的だったのは、演出がとにかくシンプルだったことです!(といっても、恐らくリアルタイムでダンサーや道具の位置をトラッキングしながらプロジェクションしたり…といった複雑な処理は行われているのだと思いますが…)

ステージの中にあるのは、ダンサーさんたちの身体表現と主に”光”。プロジェクタからの光と身体の動きだけで、こんな表現ができるのか…と驚きのステージでした。光の使い方は、先日までICCで行われていた”アート+コム/ライゾマティクスリサーチ 光と動きの『ポエティクス/ストラクチャー』”からのつながりも感じさせられました。

特に痺れたのが、レーザープロジェクタを”平面に映像を投影する道具”ではなく、”空間にオブジェクトをつくりだす道具”として使う発想。これまでディスプレイの中でしか見られなかったARのような世界が、レーザープロジェクタによって目の前の現実空間に現れてくるのは、初めての体験で感動しました。

ホログラム的な映像までも、プロジェクタの使い方で可能にしてしまう…道具の使い方の発想を変え、あと、多分見せ方を実験・調整することで、こんなことができるのか…と、とにかく目から鱗の体験でした。

真鍋大度さんもinstagramで「リオやCeBITはテーマや技術が設定された中で演出を作らなくてはならず、演出モリモリかつシステム的にも複雑でしたがphosphereは超シンプル構成で全編通して技術ネタは1つのみ、コンセプトも明確な作品で久々に超ミクロな狂った感じの制作が出来ました。」と書かれていましたが、まさにそれが伝わってくるステージでした。


■ダンス?インスタレーション?主役の入れ替わるステージ

はじめに書いた通りこの作品はダンスステージではなく、”Dance Installation”。
2年前にはじめてRhizomatiks Research x ELEVENPLAYの「MOSAIC」を拝見したときには、”ライゾマの演出が身体表現を拡張している”(あくまでも主役はダンス!)ように感じたけど、今回は”光の演出がELEVENPLAYのダンスを拡張する”のと、”光のインスタレーションの中でダンサーがオブジェの一部になる”ような主役の交代が何度も繰り返されていくようだったのが印象的でした。

とりわけ印象的だったのは、ダンサーの動きを光が追従するような表現に続いて、その光がダンサーから切り離されて、光だけでダンスを始める瞬間。美しさと衝撃、”人から離れたところで”身体表現がなされている”ような不思議さと、不安のような複雑な気持ちが入り交じっててもやもやとした気分になりました。

ステージのオープニングでは”ダンサー”が中心だったのが、エンディングではダンサー不在でもステージが成立してしまうような様子をイメージしてしまったのにも複雑な気分でした。


■”観客”と”舞台”の関係を変える

「phosphere」は舞台の3方位から見られたのだけど、正面の最前列が”特等席”ではなくて、観る場所(平面内でも、高さ方向でも)によって見えてくる世界が違ってくる様子だったのもユニークで、ステージを見終わった後に、”違う席からもう一回見たい”と強く思いました。
昨年のRhizomatiks Research×ELEVENPLAYの「border」の時にも感じたことですが、同じステージなのに見る位置によって違った体験になるんですね。

また、プロジェクターからの光が観客席の側にも差し込んできて、ステージと客席の境目が曖昧になっていったのも面白かったです。先ほどの”見る位置によって体験が変わる”ことにも関わりますが、(わたしは前方席に座っていたので見られませんでしたが)側面側から見ると、正面側の客席後方に映像が見えたりもしていたそうです。

今回は2日間の公演でしたが、もしもどこかで再演してくれたら絶対にもう一度見に行きたいと思う作品でした。

 

 

なお、こちらのステージは終わってしまいましたが、現在表参道のスパイラルではライゾマティクス創立10周年記念展「Rhizomatiks 10」を開催中です。これまでの作品の映像展示のほか、昨年行われた「border」のインスタレーションバージョンの体験などもできます。こちらは4月30 日(日)までです。

 

********************

■DATA■

Rhizomatiks Research x ELEVENPLAY Dance Installation at Gallery AaMo

 

期間: 2017.4.15[sat] - 2017.4.16[sun]
時間:
1st OPEN 12:30 START 13:00
2nd OPEN 16:00 START 16:30
3rd OPEN 19:30 START 20:00
場所:Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)

「Gallery AaMo」のオープニングを飾るのは、メディアアーティストの真鍋大度と石橋素が率いる「Rhizomatiks Research」と演出振付家のMIKIKOが率いる「ELEVENPLAY」によるコラボレーション・ワーク。
世界的知名度を誇るメディアアーティストと、大胆かつ緻密な演出力でエンターテインメント表現を更新し続ける演出振付家の協業は、2010年のスタートから、その表現力の高さと独創性において他の追随を許さない最強のタッグとして世界を驚かせてきた。
今回披露されるのは2年ぶりとなる新作公演。
いまここに生まれる、世界初演の“ダンス・インスタレーション”をお見逃しなく。

今週末行ける展覧会・イベント【4/29(土)〜5/12(金)】。

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(写真は、表参道のEYE OF GYREで開催中の「WOW Showcase ―生活不必需品の必要性―」。WOWのプロダクトレーベル「BLUEVOX!」のプロダクトをインスタレーション形式で紹介する展覧会。新作「LUX -ルクス-」は、映像と照明を一体化させ、それを空間に置くことでインスタレーション作品になるとてもクールなプロダクトでした!)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

 

もうじきゴールデンウィーク!ということで、今回は2週間分を更新。
2017年4月27日(土)〜5月12日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。

こちらのブログでは気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【4/29(土)〜5/12(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

(Yahoo! Japan本社内で開催される「ジャパニーズテクニウム」展

※今週のトピック※

もうじきGW!9連休の方もいらっしゃるかも…?ということで、今回は、2週間分の情報を更新しました。(開始・終了日や、休館日などは、念のためご確認してからお出かけください。)

・Bunkamura ザ・ミュージアムでは「写真家ソール・ライター展」がスタート。日本初の回顧展になるそうです。

・ヤフー株式会社のオフィスでは、筑波大学・落合陽一先生率いるデジタルネイチャー研究室による「ジャパニーズテクニウム展」がスタート。22作品が展示される大きな展示になるそうです。

・5/3からVACANTで小泉明郎展「帝国は今日も歌う」がはじまります。昨年発表された新作映像インスタレーションが日本で初公開されるそうです。

・東京都江戸東京博物館では「没後150年 坂本龍馬」展がはじまります。直筆の手紙を中心とした展示になるそうです。

・角田俊也、松井茂、森弘治による展覧会「椎木静寧キュレーション展「きこえないおと」」を追記しました。

「Rhizomatiks 10」「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」「誕生15周年記念 くまのがっこう展」などはもうじき終了です!

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■小泉明郎展「帝国は今日も歌う」@VACANT(神宮前) (5/11まで)
■セルフポートレートは形のない自意識という亡霊の棲家になりうるだろうか? @新宿眼科画廊 (5/10まで)
■奥山由之写真展 君の住む街 @表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー(表参道) (5/7まで)
■Rhizomatiks 10 @スパイラルガーデン(表参道) (4/30まで)
■ シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展 @松屋銀座8階イベントスクエア(銀座)(5/8まで)
■誕生15周年記念 くまのがっこう展 @松屋銀座8階イベントスクエア(銀座)(5/8まで)
■ヒグチユウコ『BABEL  Higuchi Yuko Artwoks』原画展 @TOBICHI 2(表参道)(5/7まで)
■渡辺豊「soft construction」 @Maki Fine Arts(神楽坂) (4/30まで)
■3月のライオン 映画とアニメの展覧会 @西武渋谷モヴィーダ館6階、7階(渋谷)(4/30まで)
■半田真規「トーキョーパレス」展 @statements(恵比寿)(4/30まで)
■マルセル・ブロイヤーの家具: Improvement for good @東京国立近代美術館(竹橋)(5/7まで)
■歌川国芳 21世紀の絵画力 @府中市美術館(府中)(5/7まで)
■山崎博 計画と偶然 @東京都写真美術館(恵比寿)(5/10まで)
■夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 総集編 @東京都写真美術館(恵比寿)(5/7まで)

 

※開催中の展覧会の感想※

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT
・自然の中には「宝物」がいっぱい?! ー「大英自然史博物館展」@国立科学博物館

・草間彌生 我が永遠の魂 @国立新美術館(Artue)

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【4/29(土)〜5/12(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

(今週からオープンの太田市美術館・図書館で開催される「未来への狼火(のろし)」)

※今週のトピック※

・今週、太田市美術館・図書館がオープン!開館記念展「未来への狼火(のろし)」では、淺井裕介、飯塚小玕齋、石内都、片山真理、清水房之丞、正田壤、林勇気、藤原泰佑、前野健太と9名の作品が展示されます。

・幕張メッセで「ニコニコ超会議2017」が開催されます。NTTによるデジタル演出の「超歌舞伎」などのステージに期待です!

・柏高島屋で「かご猫展~かご猫シロと季節のなかで~」が開催されます。

・宇都宮美術館の「ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」は5/7で終了です。

 

※今週で終了の展覧会一覧※

■かご猫展~かご猫シロと季節のなかで~ @柏高島屋 本館地下2階 催会場 (5/8まで)
■ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで @宇都宮美術館 (5/7まで)

 

※開催中の展覧会の感想※

・菜の花も鉄道もアートも楽しむ! ーいちはらアート×ミックス2017 

・カールステン・ニコライ Parallax パララックス(Artue)



***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

小泉明郎展「帝国は今日も歌う」 @VACANT。

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残り会期短いですが、印象に残る作品でした。

原宿のVACANTで開催中の「小泉明郎展「帝国は今日も歌う」」

昨年、オランダのデ・ハーレン・ハーレム美術館での個展で発表した新作映像インスタレーション「夢の儀礼─帝国は今日も歌う─」の日本初公開となる展覧会で、30分程度の映像1本のみの展示です。小泉明郎さんが幼少期に見た夢に基づいて制作されたという作品で、”家の前をたくさんの警察官が取りかこみ、父親が警察に連行される” という場面の語りから始まる映像作品なのですが…

2回観て、1回目は自分が悪夢のような光景の渦中にいるような感覚になって恐ろしくなった一方で、2回目に少し離れた視点で見てみると、、”世界すべてを敵に回した”ようなその光景は、実は大多数は”無関心”の中でごく一部の人たちの熱狂の中だけで作り出されているように見えてきて、別の怖さを感じる作品でした。

どちらかといえば自分も”無関心”の側の人間で、昨年発表された小泉明郎さんの「空気」(天皇を透明な存在としてキャンバスに描いた作品)などの作品はイマイチぴんと来ないなあ…と思っていました。でも”無関心”の人間もいつの間にか悪夢の中に放り出されるのかもしれない…という恐怖を感じました。"他人事”だったものが、映像を見ているうちにどんどん”自分事”になっていくようでした。

 

ストーリー(映像)もすごくインパクトの強い作品でしたが、音の撮り方なども印象的で、後半は小さい頃に泣きすぎて頭の中に自分の嗚咽が響き渡ってしまうときの感覚を思い出してしまいました。スピーカーから流れてくる音が、だんだん自分の頭の中で鳴り響いているような…自分の感覚であるかのように感じられてくるようでした。

巨大な3面スクリーンを使い、映画館のような空間で見られる今回の展示空間で作品が体験できてよかったと思います。いろいろとインパクトがあまりにも強くて、数日間は良い夢が見られなくなりそうですが…

 

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■DATA

小泉明郎展「帝国は今日も歌う」 @VACANT

会期:5月3日〜11日
開館時間:12:00〜20:00
料金:500円
本展では、昨年、オランダのデ・ハーレン・ハーレム美術館での小泉個展で発表した新作映像インスタレーション「夢の儀礼─帝国は今日も歌う─」を、日本で初公開します。
この作品は、小泉が幼少期に見た奇妙な夢を出発点に、日常に潜む文化の暴力を扱った作品として昨夏、東京で撮影されました。出演者が語る小泉の夢の物語と、ナショナリズムに潜在する暴力やヒロイズムへの陶酔が交錯する現実の情景が何層にも重なり合った本作は、夢とも現実ともつかない、虚実入り乱れた異空間に鑑賞者を誘います。


 

今週末行ける展覧会・イベント【5/13(土)〜5/19(金)】。

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(写真は、今週末まで千葉県市原市で開催されている芸術祭「いちはらアート×ミックス2017」での角文平さんの「養老山水図」。廃校の会場で、2014年に公開制作されていた、机の上に市原の風景が彫刻された壮大な作品です!小湊鉄道沿線から見える風景も美しいこの時期にぜひ!
「菜の花も鉄道もアートも楽しむ! ーいちはらアート×ミックス2017」

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

週末が待ち遠しい木曜日。
2017年5月13日(土)〜5月19日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。
こちらのブログでは気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【5/13(土)〜5/19(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

(原美術館で開催される「蜷川実花 うつくしい日々」。9日間のみの開催です。)

※今週のトピック※

・今週はさまざまな写真展がスタート。
原美術館での「蜷川実花 うつくしい日々」(19日(金) までと会期が短いです!)に、東京都写真美術館では「「いま、ここにいる」平成をスクロールする 春期」「ダヤニータ・シン インドの大きな家の美術館」がスタート。
また、ミヅマアートギャラリーでは松蔭浩之さんによる肖像写真展「松蔭浩之展 「LUST」」がはじまります。

・六本木のart & science gallery lab AXIOMでは、Twitterアカウント「サザエBOT」の「なかのひとよ『#ブラックボックス展』」がスタート。展示内容の情報開示および、展示内容は会期終了まで口外禁止とのこと。

「北参道オルタナティブ・ファイナル」を追記しました。

「小鷹拓郎 100年前の世界の話 / 100年後の未来のために」「椎木静寧キュレーション展「きこえないおと」」「Mika Ninagawa 「earthly flowers, heavenly colors」展」などは今週で終了です。

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■蜷川実花 うつくしい日々 @原美術館(品川)
■小鷹拓郎 100年前の世界の話 / 100年後の未来のために @ArtCenterOngoing(吉祥寺)
■福ねこ at 百段階段展 ~和室で楽しむ ねこアート~ @目黒雅叙園 東京都指定有形文化財「百段階段」(目黒)
■椎木静寧キュレーション展「きこえないおと」 @TALION GALLERY(雑司が谷)
■燕子花図と夏秋渓流図 @根津美術館(表参道)
■花代『hanayo III』 @タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(六本木)
■αMプロジェクト2017 鏡と穴-彫刻と写真の界面 高木こずえ @gallery αM(馬喰横山)
■Mika Ninagawa 「earthly flowers, heavenly colors」展 @丸の内ハウス(東京、新丸ビル7階)

  

※開催中の展覧会の感想※

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT
・自然の中には「宝物」がいっぱい?! ー「大英自然史博物館展」@国立科学博物館

・草間彌生 我が永遠の魂 @国立新美術館(Artue)

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【5/13(土)〜5/19(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

(日本・デンマーク国交樹立150周年記念として、川崎市市民ミュージアムでは「アンデルセン展 あなたのそばにはいつもアンデルセンがいた」 、横須賀美術館では「デンマーク・デザイン」が開催されています。)

※今週のトピック※

・千葉県市原市で開催中の「いちはらアート×ミックス2017」は今週までです。市原湖畔美術館で開催中の「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」も今週まで。併せてどうぞ!

・川口市立アートギャラリー・アトリアの「アートで解明!空気の正体」、水戸芸術館現代美術ギャラリーでの「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察」も今週までです。

・神奈川にある東京工業大学すずかけ台キャンパスでは学園祭が開催。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授による講演会や、研究室公開のほか、女子美とのコラボ企画「女子美ピクニック♪」なども開催されるそうです。

「リアルのゆくえ-高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの @平塚市美術館」「ロシア科学アカデミー図書館所蔵 川原慶賀の植物図譜 @埼玉県立近代美術館」「Impacts!II 奮う展 @常陸国出雲大社 桜林館 ギャラリー桜林」など、4月から開催されている展覧会を追記しました。

 

※今週で終了の展覧会一覧※

■いちはらアート×ミックス2017 @市原市南部
■東京工業大学 すずかけ祭内企画 「女子美ピクニック♪」 @東京工業大学 すずかけ台キャンパス
■アートで解明!空気の正体 @川口市立アートギャラリー・アトリア
■カールステン・ニコライ:Parallax パララックス @市原湖畔美術館
■藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察 @水戸芸術館現代美術ギャラリー

 

※開催中の展覧会の感想※

・菜の花も鉄道もアートも楽しむ! ーいちはらアート×ミックス2017 

・カールステン・ニコライ Parallax パララックス(Artue)



***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 


カールステン・ニコライ:Parallax パララックス @市原湖畔美術館

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ミュージシャン アルヴァ・ノトとしても活動しているドイツのアーティスト カールステン・ニコライ。彼にとっては日本国内では最大規模となる個展が市原湖畔美術館で開催されています。(2017年5月14日まで)
  「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」@市原湖畔美術館    
■ ユニークな形状の展示室を活かした展示   この展示でまず目を引くのはその展示室の使い方です。   展示室に入ると目の前に広がる巨大ななスクリーンに驚かされます。ゆったりとしたカーブのかかった長い展示室の一面には巨大なスクリーンが設置され、さらにその両端には壁一面の鏡が設置されていて、どこまでもスクリーンが続いていくようです。       「unidisplay(ichihara cersion)」   続いての展示室には空の上から雲を撮影した映像と写真が並びますが、こちらでは作品と一緒に、大きな窓から高滝湖と空の風景も見ることができます。ディスプレイの中の「上から撮影した雲」と、目の前の「地面から見上げた雲」は、同じ雲でも違った風景に見えるのが面白いです。     「future past perfect pt.4(stratus)」

「wolken」   また、吹き抜け空間は真っ白なインスタレーション作品に。ガイガーカウンターで検知した放射線を音に変換する作品です。   「particle noise(ichihara version) 」     ■視点を変えると見え方の変わる作品   今回のタイトル「パララックス」は、「視差」という意味で、二地点での観測地点の位置の違いにより、対象点が見える方向が異なることを表しているそうです。どの作品も、ひとつの作品の中に、相反するような魅力が見えてくるのが面白かったです。   例えば、「unidisplay(ichihara cersion)」では、”人工的”で無機質とも思えるような映像ながら、その中に”自然現象”を思わせるようなサイクルが見られたり、またそれは、自然の中にある美しい”秩序”を抽出しつつ、計算通りにはいかない”乱雑”な部分も再現されたようであったり     「unidisplay(ichihara cersion)」     「future past perfect pt.4(stratus)」や「wolken」は、”マクロ”な世界を捉えた作品でありながら、そこに見えるパターンは、まるで顕微鏡の中の”ミクロ”な世界を覗いているようでもあったり  
「wolken」
  「fades still」「fades」は、”物質”そのものを見ているようでもあり、物質とは切り離された”光”だけを見ているようにも感じられました。     「fades(ichihara version)」     「fades still」     そして、どの作品も、心地よい美しさと、思い通りにならないもどかしさが共存して、それでもなぜか見ていると幸せな気分になるような作品でした。   **********   ■ユニークな常設展も   市原湖畔美術館では、ほかにも、クワクボリョウタさんの”アナログ・プロジェクションマッピング”「Lost Windows」や       「Lost Windows」     KOSUGE1-16さんの「Toy Soldier」など、ユニークな作品が並びます。       「Toy Soldier」       「いちはらアート×ミックス 2017」ともあわせて、ぜひご覧ください。   ***********   ■カールステン・ニコライ:Parallax パララックス @市原湖畔美術館      会期:2017年3月18日〜2017年5月14日 休館日:3/21(火), 3/27(月), 4/3(月) 料金:一般=1,000円(800円)、大高生・シニア=800円(600円)、「いちはらアート×ミックス2017」パスポートご提示で500円   人間の知覚や自然現象をテーマにした作品を国際的に発表し続け、現代のアートを代表するアーティストの一人であるカールステン・ニコライ。アルヴァ・ノト名義でミュージシャンとしても活躍し、日本国内での人気も高いです。 日本国内の個展としては、約15年ぶりであり最大規模となる本展では、当館の空間に合わせた、日本未発表の作品を含む6プロジェクトを展示予定。 

”こんなところに?!”意外な共通点をさがす。 ー「ラブラブショー2」@青森県立美術館

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青森県立美術館で開催中の「ラブラブショー2」に行ってきました。

青森県立美術館

 

”美術をはじめ、多彩なジャンルで活躍しているアーティスト、クリエイターが出逢”う展示ということで、二人のアーティストのコラボレーション作品が展示される展覧会と勘違いしてたのですが、2人のアーティストの作品を意外な共通点から結びつけて展示するキュレーションの展覧会で、単独の作品で見るのとは少し違った魅力に気づけるのが面白い展示でした。

まず、エントランスにある「会いに行きたい」(伊藤隆介(映像作家・美術家)× 柴田聡子(ミュージシャン)× 徳田慎一(建築家))は、模型と映像と音楽のコラボレーション作品。小さな模型の中を自分が進んでいくようで面白いです。(青森県立美術館だからか、なかにちょろっと奈良美智さん風イラストも出てきたり…)

「会いに行きたい」(伊藤隆介(映像作家・美術家)× 柴田聡子(ミュージシャン)× 徳田慎一(建築家))

 

「きみになりたい。」(古賀学(写真家・デザイナー)× チェン・チンヤオ(美術家))は、どちらも女性をテーマにした作品。
水の中の女の子の写真や映像を撮影されている古賀学さんの作品はもともと好きでしたが、”水中ニーソ”が美術館の大きな壁一面にばーんと展示されているのってはなんだか不思議な感じでした。展示室全体がプールになったようなのびのびした感じと、小さなキューブに閉じ込められたフィギュアのような女の子の作品の対比がユニークな展示でした。一方でチェン・チンヤオさんの作品は、「草地上的AK47少女」など、少し会田誠さんの作品を創造させる一方で、よりグロテスクというか…同じ”女の子”を主役とした作品でもイメージの全く異なる部屋でした。

「きみになりたい。」(古賀学(写真家・デザイナー)× チェン・チンヤオ(美術家))


「ヴンダーカンマー」(榎忠(美術家)× 大洲大作(美術家))は、榎忠さんの薬莢を敷き詰めた作品と、大洲大作さんの光に包まれた青森の美しい風景が電車の車窓に投影される作品が並べて展示されています。この二つの作品の共通点がわかりづらかったのですが、「ヴンダーカンマー」(驚異の部屋)という観点だったのには少し驚き。美しい車窓に薬莢の山が映り込んでる風景はまた別の作品みたいにも見えてきます。

「ヴンダーカンマー」(榎忠(美術家)× 大洲大作(美術家))

 

その他、「知覚・感覚・身体」(市川平(特殊照明作家)× 八嶋有司(美術家) )や、「トモダチ大作戦」(岡本光博(美術家)× 青秀祐(美術家))など、青森県立美術館の広く天井高のある展示室を活かした展示も多かったです。

「知覚・感覚・身体」(市川平(特殊照明作家)× 八嶋有司(美術家) )


「トモダチ大作戦」(岡本光博(美術家)× 青秀祐(美術家))


そして、常設展も企画展にちなんで、2人の作家の組み合わせで展示されているのが面白かったです。特に「裏町人生」(寺山修司×森山大道)の写真と言葉のコラボレーションの展示が良かったです。

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青森県立美術館といえば、奈良美智さんの「あおもり犬」もやっぱり見たいですね。いろんな角度から見上げてみると、いろんな表情に見えて面白いです。

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ちなみに、インフォメーションに「鑑賞手帳」というのが置いてあったのですが、なんと希望者には無料でくださるそうです!マイベスト作品や、展覧会自体の評価などが書き込めるようになってるんですね。これが無料だなんてすごい… ”展示室で「もやもや」したとき、『鑑賞手帳』を開いてみてください。” という最初のページの1文がなんだかよいですね。

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■DATA■

ラブラブショー2:
アーティストとアーティスト、作品と作品が出会い、そして作品と個性的な空間が出会う。そこに生まれた、「いま」、「ここ」でしか体感できない作品を楽しむ美術展。「出逢いは愛」・・・、さあ美術館でレッツ・ラブ!

場所:青森県立美術館
会期:2017年4月28日(金)- 7月2日(日)
休館日:5月8日(月)、5月22日(月)、6月12日(月)、6月26日(月)
開館時間:
4月28日 – 5月31日 9:30 – 17:00(入館は16:30まで)
6月1日 – 7月2日 9:00 – 18:00(入館は17:30まで)
料金:一般1,300円、高大生800円、小中学生無料

ラブラブショーは「出逢い」をコンセプトとした美術展です。美術をはじめ、多彩なジャンルで活躍しているアーティスト、クリエイターが出逢い、さらに隣接する三内丸山遺跡の発掘現場に着想を得て設計された青森県立美術館のユニークな空間と出逢って、ここでしか成立しない作品が生み出されます。特定のテーマは設けず、表現の多様性を尊重し、作品の自由な解釈を楽しむことのできる、現代/文化の「アンソロジー」として展示は構成されます。そして空間と一体になった様々な作品とみなさんが出逢う。そうした出逢いが「美術館」や「展覧会」、「作品」に対する共感=愛へとつながる。そんな願いを込めて作った展覧会です。さあ、お気に入りの作品を見つけに、展覧会へ足を運んでみませんか?

今週末行ける展覧会・イベント【5/20(土)〜5/26(金)】。

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(写真は、KAAT神奈川芸術劇場で開催中の「詩情の森── 語りかたられる空間」の中の三瀬夏之介さんの「ぼくの神さま」。6名のアーティストによる、スタジオの広大な空間を活かした巨大な日本画と彫刻の展示です。会場にキャプションなどはありませんが、静かな空間で作品とじっくりと対峙できる展示でした。)

 

「今週末はどこへ行こうかな?」

週末が待ち遠しい木曜日。
2017年5月20日(土)〜5月26日(金)に行ける展覧会・イベントをまとめました。
こちらのブログでは気になるトピックをご紹介するので、気になるものがあればぜひリンク先をご覧下さい。

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(1)【5/20(土)〜5/26(金)】(都内)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575041469279701

 

(上野公園周辺ではじまる屋外写真フェスティバル「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」。)

※今週のトピック※

・今週末、アーツ千代田3331で新しいアートフェア「3331 Art Fair - Prime Pick : Contemporary Art Galleries 2017 -」がはじまります。ブース型のアートフェアになるそうです。

・上野公園周辺では「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」開催。東京都内で開催される初の屋外写真フェスティバルです。

・TERRADA art complex 内のギャラリーは一気に展示替え。松川朋奈展できやよい展関口正浩展など。

津村耕佑展ワリード・ベシュティ展石川 賢治展などを追記しました。

・今週で終了の大型展覧会も多数。「草間彌生 わが永遠の魂」「オルセーのナビ派展」「食神さまの不思議なレストラン展」「スーパー浮世絵「江戸の秘密」展」などは今週までです。

 

 ※今週で終了の展覧会一覧※

■3331 Art Fair 2017- Prime Pick : Contemporary Art Galleries 2017 - @アーツ千代田 3331(末広町)
■津村耕佑展「RECOMBINATION」 @スパイラルガーデン
■北参道オルタナティブ・ファイナル @東京都渋谷区千駄ヶ谷3-1-4(原宿)
■今村文、森田晶子『撫でていかなければならない』 @WAITINGROOM(恵比寿)
■東出昌大、町口覚、田附勝『雪は西からやって来る』 @VACANT(原宿)
■雪村 奇想の誕生 @東京芸術大学美術館(上野)
■茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術 @東京国立近代美術館(竹橋)
■草間彌生 わが永遠の魂 @国立新美術館(六本木)
■オルセーのナビ派展:美の預言者たちーささやきとざわめき @三菱一号館美術館(東京)
■見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 @日本橋茅場町 特設会場
■スーパー浮世絵「江戸の秘密」展 @日本橋茅場町 特設会場

  

※開催中の展覧会の感想※

見て食べる体験型デジタルアート「食神さまの不思議なレストラン」展 に行ってきました。 

べらぼうに、エモい?! 「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」に行ってきました。    ・"身体能力"だけじゃない?!「アスリート」をつくるデザイン ーアスリート展 @21_21 DESIGN SIGHT
・自然の中には「宝物」がいっぱい?! ー「大英自然史博物館展」@国立科学博物館

・草間彌生 我が永遠の魂 @国立新美術館(Artue)

 

 

○ 今週末行ける展覧会・イベント(2)【5/20(土)〜5/26(金)】((東京以外の関東)。

http://matome.naver.jp/odai/2143575239370754701

 

(横浜のYCC Temporaryで開催中の「大巻伸嗣展」。関東大震災後・第二次世界大戦後の横浜をモチーフにした作品のほか、昨年の「あいちトリエンナーレ」で発表された作品の一部も公開されています。)

※今週で終了の展覧会一覧※

・ロシア科学アカデミー図書館所蔵 川原慶賀の植物図譜 @埼玉県立近代美術館

 

***今週も素敵な週末がすごせますように♪***

 

サイエンス?それともアート? ージャパニーズテクニウム展 @ヤフー株式会社 東京ガーデンテラス紀尾井町オフィス

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  東京ガーデンテラス紀尾井町オフィスで開催中の「ジャパニーズテクニウム展」に行ってきました。

 

 

研究者であり、メディアアート作家としても活動する落合陽一さん率いるデジタルネイチャー研究室の展覧会です。 タイトルの「ジャパニーズテクニウム」とは落合さんがメディアアーティストとして表現を探求する中で発見した”日本的メディアモチーフ”のことなのだとか。   展示場所は、オフィスビルの18F。特に案内もないので本当に入って良いのかビクビクしていたら、警備員さんが案内してくださいました。 受付で注意事項を確認し、身分証明書などを提示した上で入館します。(そこはさすがオフィスですね^_^; 作品の撮影はOK, 作品以外のエリアの撮影や、第三者の写り込みはNGとのことでした。)   全部で22作品。映像での紹介がメインですが、デモを行っていたり、実際に体験できる展示も多数ありました。         (ヘッドマウントディスプレイを用いて人を誘導する「オプティカルマリオネット」。VRの世界ではなく、現実の見え方を少し歪ませることで、人を操ってしまうのが面白くもあり、少し怖くもあり…)   展示の中で一番面白かったのが、落合陽一さん/星貴之さんの「ホログラフィックウィスパー」。超音波を干渉させて、特定の位置で可聴域の周波数にしている様子なのですが、スピーカーなのに本当に片耳だけイヤホンしてるみたいに音が流れ込んでくるんです!これまでにない体験で驚きました。       (ホログラフィックウィスパー。これはぜひ体験していただきたい感覚!)   また「ライヴ・ジャケット」は、着ることでオーケストラの中心にいるように音楽を”体感”できるジャケット。着るスピーカーのように外に発するのではなく、着た人が体感できるという内側に向けた発想が面白いです。       (こちらは体験はできませんでしたが、一度着てみたいです!)   体験できる展示も多く、空中に粒子を固定できる「Pixie Dust」も、実際に触れるようになっていて楽しかったです。     (写真だとちょっと分かりづらいですが(^_^; 白い粒子が空中で静止して図形を描いています!)       (フェムト秒レーザーを使って、空間に”触れる映像”を作り出す「フェアリーライツ」。こちらはもちろん映像のみの展示でしたが、一度実物を見てみたいですね。)       (空中に浮遊する球体「レヴィトロープ」。Media Ambition Tokyoのときもそうでしたが、高層階からの風景を背景にしてみるのがとても素敵な作品です。)     そのままでアート作品のようなものから、(アートに限らず)これからどう展開されるのかが楽しみな作品もあり、面白い展示でした。5/27(土)までなので、ぜひ!        ********************   ■DATA■

ジャパニーズテクニウム展 @東京ガーデンテラス紀尾井町オフィス(永田町)    

会期:2017年4月28日(金)~5月27日(土)
時間 :平日16:00~21:00/土日祝13:00~21:00
入館について:
当展示はどなたでも無料でご覧いただけます。展示受付にてお名前とお電話番号記入とともに、身分証を提示ください。

 

落合陽一は、メディアアート作家としてイメージと物質の間にある表現可能性を探求し続けてきました。その探求の中で「近代人間性の更新」をテーマにデジタルネイチャー研究室を今は主催しています。この展覧会はその探索と発見と社会的問いをテクニカルな面と鑑賞可能な面の両面から振り返ることを目的としています。

”ツッコミ”入れながらアート鑑賞?! ーアーホ!展 vol.1 @西武渋谷 B館8階オルタナティブスペース

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思わず作品にツッコミを入れたくなってしまうようなアート展、「アーホ!展 vol.1」が西武渋谷店で開催されています。     (「アーホ!」展 会場)   「アーホ!」とは、「アホやなぁ」という大阪弁の褒め言葉を「アート」にかけた造語。「美術手帖」編集長・岩渕貞哉さんらも出演して若手アーティストを紹介する番組として、フジテレビで深夜に不定期に放送されています。   西武百貨店B館8階すみっこでのこじんまりとした展示でしたが、気負わず見られて、作品の価格も比較的お手頃なものが多く、親しみやすい展示でした。(会場は携帯電話での撮影のみOKでした。)     今年のMediaAmbitionTokyoにも出展されていた「飛び出すアーホ!」松枝悠希さんの作品は、平面からいろんなものが飛び出しちゃってます!     松枝悠希さんの作品。全部で6点の「飛び出すアーホ!」作品があります。   緊急感あふれる非常口とか、一つだけ元気よすぎるうずらの卵とか、漫画やアニメーションの表現がそのまま立体化されたみたいで面白いです。     「UZURA FORCE 121」 / 松枝悠希     「器のアーホ!」福本歩さんの作品は、「ごはん付きカレー皿」とか「ケーキ付きいちご皿」とか、お皿なのに特定のもの以外を乗せることを拒否してくるトガったお皿です。     「ごはんつきカレー皿」/ 福本歩   器の方から乗せるものを指定してくるなんて生意気な〜!なんて思いつつも、「この形で生クリームのケーキだったら、やっぱりみかんやりんごじゃなくてイチゴを乗せたい…」っていうのは、器が指定してるんじゃなくて見る人が勝手にイメージをつくってるだけなんだなぁって考えると、ちょっと苦笑でした。     「ケーキ付きいちご皿」 / 福本歩     「捺印のアーホ!」安東和之さんの作品は、水墨画のような空気感のある絵画…     「清水寺」 / 安東和之   と思って近づいてみると…     「清水寺」の絵はすべて「清水」さんのハンコでできてるんですね〜。気付いた瞬間に思わずくすっと笑ってしまう作品です。   でも、この絵を見て一瞬で「清水寺」を思い浮かべるのも、近づいて「清水さんのハンコだ」って思うのも、日本人だけにしかわからない記号みたいなものなのかもしれませんね。海外の人にはどう見えるんでしょうか?     会場中には放送作家・倉本美津留さんによるツッコミが入りまくっていますね。なんだこれ?って笑いながら見つつ、気になる作品に出会ったらじっくりと見る…というもの、なんだか新しい楽しみ方ですね。       「アーホ!展 vol.1」は5月28日(日)までです。   ***********     ■ アーホ!展 vol.1 @西武渋谷 B館8階オルタナティブスペース     会期:5月9日(火)〜28日(日) 時間:[月〜土]午前10時〜午後9時 [日・祝休日]午前10時〜午後8時   「なんやこれ」「アホやなぁ!」「めっちゃええやん」「こんな世界観見たことないわ!」 《アーホ!》とは、放送作家・倉本美津留さんが提唱する、アートの新しい楽しみ方。 作品につっこみを入れながら楽しめる、新しい作品展《アーホ!》をお楽しみください。 展示作家:安東和之・福本歩・松枝悠希 
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